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Haretara Yamaasobi

「反音楽史」 感想

反音楽史―さらば、ベートーヴェン (新潮文庫)

著者/訳者:石井 宏

出版社:新潮社( 2010-09-29 )

文庫 ( 486 ページ )


どうして音楽室には、バッハ・ヘンデル・ベートーヴェンなどドイツ人のいかめしい顔ばっかが並んでいたんだろう。
どうしてクラッシック音楽のコンサートは、燕尾服を着たつまんなそうな顔した人たちが演奏するのをしゃちこばって聴かなくちゃならないんだろう。
どうしてクラッシック曲は、なに長調だのソナタなんとか形式だの、七面倒くさい物指しが多いんだろう。
どうしてクラッシックの演奏会には、今だに18世紀とか19世紀に作られた曲ばっかが並び、しかも「現代曲」は面白くないんだろう。
どうしてクラッシックの評論家は、大時代的な表現で些末な演奏の違いを指摘してふんぞり返っているんだろう。

こんなような「クラッシックの素朴な謎」にかなり明快な答えを与えてくれる本。

18世紀、音楽先進国だったイタリアの歴史を、はるかに遅れた後進コンプレックス国ドイツ(のシューマン辺りから)が、持ち前の法則好きとクソ真面目さで黒塗りし、現在に至るという話である。で、日本(明治以来の権威主義)はそのドイツに続けと。

まあドイツ音楽そのものをそうこき下ろしたもんでもないっしょと思う一方、クラッシック音楽の命脈は既に尽きかけているんだ、という指摘には大いに同感である。

また、18世紀からのヨーロッパの音楽地図が面白いし、各音楽家がどういう境遇でなにを考えていたかも、下手な伝記よりも活き活きと伝えてくれる。天才モーツァルトの晩年が悲惨だった理由、ベートーヴェンが「オレの音符は一音たりとも改変するな」と言った理由もよくわかる。
(学生時代に、「ベートーヴェンの音符は四分音符なら四分音符ぶん、書いてある通りきちんと鳴らすべし」と言われたもんだけど、ルーツはそれだったんだな)

めっちゃ面白かった。

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読書ノート 7

ここ2カ月間に読んでブログに書かなかった本のメモ。

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20・50メモリアル・ナイト

札幌交響楽団、第601回定期演奏会です。
(7/7夜公演)

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手稲山(ガレ場まで)

ようやく晴れた日曜日。

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600メモリアル・ナイト

札幌交響楽団の、第600回記念定期演奏会に行ってきた。
(6/9夜公演)

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読書ノート 6

えー、ここ2カ月間に読んでブログに書かなかった本のメモ。

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ラトヴィアン・ナイト

札響、第599回定期演奏会。
5/19(金)の公演です。

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「武満徹 音楽創造への旅」 感想

なんの折だったか、ふと立花隆氏って最近見ないけど(例によってオレが見ないだけの話だけど)、どうしてるのかしらと思って調べてみたら、思いがけず武満徹氏の本を出していることを知った。

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2016-2017シーズン総括

恒例のスキーシーズン総括であります。

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(26) ヒラフ コーサ 11℃

いよいよヒラフ・ラストデーです。

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