「山怪」 感想

投稿者: | 2016-01-11

山歩きに行ってテン泊なんかすると、周囲は本当に漆黒の闇に閉ざされる。夜中にふと目が覚めて、目の前で手を振ったりしても全く何も見えないほど。
表では時々、ひたひた、かさかさ、などと訳の分からない音がしたり(テントだと増幅されて聞こえるらしい)、外に出るとキラリン☆と何かの目が光っていたりする。
人里離れた場所は、怪異な雰囲気に満ちている。

最近でもそんな調子だもの、昔はもっと、いろんなものがいたり見えたりしただろうなあ、と思わさる。

著者(以前読んだマタギの本を書いた人でもある)が、秋田の阿仁マタギほか全国各地の山人たちから、「山で出遭った怪」について聞き書きした本である。

著者 : 田中康弘
山と渓谷社
発売日 : 2015-06-06



狐に化かされた話、人魂の話、山小屋にやって来る足音の話などがたくさん出て、寝る前にベッドで読んでいると背筋がゾワゾワくる話が満載なのだが、一番怖かったのは「道の傍らになにか人間でないものがうずくまっていた。その顔を見て腰を抜かし、ほうほうの体で逃げ帰ったあと、3日高熱で寝込んだ。一体どんな顔を見たんだろうか」というような描写が出てくる時である。

とにかく、なんだかよく分からないものが一番おっかない。

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