ラヴェル・ナイト

投稿者: | 2016-01-26

1/22(金)、第585回札響定期の感想です。

今夜のプログラムは、いずれも親しみやすくてわかりやすい3曲。久々に、あまり肩肘張らずに会場に臨めました(笑)。

指揮者は、マティアス・バーメルト氏。スイス人のようですね。プログラムを見るとブーレーズの弟子ともある。おお、師匠の死という悲しみを乗り越えての演奏会なんですね・・・!(でもないと思うけど・・・)

1曲目はラヴェル作曲、マ・メール・ロワ

この曲はその昔、4手ピアノで練習したことがあります。チャーミングというか愛くるしいというか、とっても素敵な曲です。

冒頭のホルンはもうどげんかせんといかんけど、全体には優しい筆致で可憐に仕上げてくれました。ラストなんか、うおぉーと言って盛り上げるのではなく、盆栽の中に小宇宙がある的な意味で、ぐっと抑えた中にクライマックスを感じる見事な聴かせ方だと思いました。

ところで今夜のコンサートマスターは、韓国はテジョン・フィルのコンマス、キム氏が勤めています。姉妹都市交流事業の一環で、コンマスの相互派遣なんだそうです。

コンマスが変わることでどれくらいオケの音が違うのかはよくわかりませんが、「美女と野獣」や「妖精の園」でのソロは伸びやかでつややかで聴き惚れましたよ。

しかし、なんで韓国系の音楽家ってああ細長いんでしょうね・・・。

さて、2曲目。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調。超のつく有名曲ですね。

ソリストはイザベル・ファウストという人。ドレスではなく、チュニックというのか、グレーのシックないでたちでの登場です。話ではイッセイ・ミヤケだとか・・・(札響のFacebookに写真があります)。

楽器の構え方などは独特の窮屈な感じですが、音楽はデカかった。それに細かいパッセージの明確さには、耳が呼び覚まされるような心持ちがしました。(カデンツァの間、コンマスや大平さん以下第1ヴァイオリンの面々の目も釘付けというか、ガン見していましたね(笑)) いや、素晴らしい演奏でした。

愛器はストラディヴァリウスだそうで。諏訪内さんの時にもびっくりしたもんですが、あの絢爛豪華さとはまた違った、なんて言うかな、「吸い付く」ような、響きの立ち上がりが羽のように軽いというような(ああ、言葉がプアー)、これまた凄い音だと思いました。

アンコールは、バッハの無伴奏ソナタからとのこと。ささやくような消え入るような・・・今度は心の鈴を鳴らされる思いがしました。

さてさて、3曲目。ムソルグスキーの展覧会の絵。再び、ラヴェル編曲です。

この曲もその昔、ピアノで練習したことがありますが、そこは全音の青帯、とても歯が立ちませんでした(笑)。

冒頭、福田さんのトランペットは太い勇壮な演奏でヨカッタ。サキソフォンもヨカッタ。けど、全体にはもう一つ音符の流れがよくなくて・・・みんな息が短いのかなあ・・・少しダレてしまいました。終盤は、バーバ・ヤーガからキエフの大門に移り、プロムナードが入り込んで来る辺りは大好きでもあるし、大いに引き込まれました。バーメルト氏、盛り上げ上手って感じです。

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sso160122本日のロビーコンサート。

大平さん始め弦4人によるハイドン(「皇帝」第2楽章)です。ハイドン、いいなあ。

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(1/27追記)
そういえば、マ・メール・ロワのステージ上に、アップライトの鍵盤楽器が2つ載っているのが見えました。
ひとつはチェレスタとして、もうひとつは何だろう? オルガン? とか思ったんですが、後でスコアを見てみると「Jeu de Timbres (a clavier)」というのがあります。へぇー、鍵盤付きグロッケンシュピールかあ。(ラヴェルのオーケストレーションは、いろんな場所でいろんな音が鳴っているので油断できません(笑))
改めてプログラムを見ると、ちゃんとエキストラで「ジュ・ド・タンブル」奏者の方がクレジットされていました^^;。(複数形なので、Wikipediaにあるようにジュ・ド・タンブレがより正確?)
ヤマハの楽器は195万円とのこと。

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