「ホテルローヤル」 感想

投稿者: | 2016-05-20

釧路出身(江別在住)の女性作家がラブホテルを舞台とした小説で直木賞を取った!というので、そのうち読みたいと思っていた。

その作家・桜木紫乃さんが先日の北海道新聞(「18歳」の特集だか)で取り上げられていたんだけど、記事に添えられていた写真が「道庁の前でコマネチ!のポーズをとる」ご本人。その姿になぜかハートを鷲づかみにされ、ようやく手に取ってみた。

それは「実家」が経営していたラブホテルと同名なんだという。ロイヤルでもROYALでもなく、ローヤル。その名前にまず、そこはかとない場末感が漂う。

作家は15歳から実際にそこに住み、客の声を聞いたりベッドメイクをする日常であったという。そこにあったのは、(やっぱり)夢見るとか好奇とか羞恥といったウェットな感性よりも、ドライな人間観察の視点なんだろうと思う。

ホテルを舞台に繰り広げられるいくつかの男女模様は、セックスであってもなんだか干涸らびていて、快楽というより生活のしがらみや倦怠感そのもの。

まるで、なんの表情もなく胃の腑をえぐる人の顔を眺めているような、なんとも重苦しい小説であった。

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