大組織の論理

投稿者: | 2016-06-21

池井戸潤をまた2冊読む。

重要部品の強度偽装や、クルマのリコール隠しなどを題材に、大企業の奢りや欺瞞と、中小企業の弱さ(と強さ)を描く。

2冊それぞれに舞台設定は違うけれども、モチーフは似通っている。最後には血が通っている方の組織の「胸のすく」勝利が用意されているわけではあるけども、そこに至るプロセスや、特に大組織の「木で鼻をくくったような」態度があまりにも迫真で身につまされる。

レベルこそ違うけどねえ、けっこうそういうのを目にしているし、時々粉はふりかかってくるしで、心底ワクワクする話ではないのでありますよ(笑)。

しかし、特に「空飛ぶタイヤ」の方は(M菱自動車をモデルにしている)、こういうような事件があったにも関わらずまた燃費偽装とか跡を絶たないわけで、しかも大手自動車メーカーによる救済なんていう話も作中で予見されていて、その描写は余りにもサスガなのである。

著者 : 池井戸潤
集英社
発売日 : 2016-02-19



著者 : 池井戸潤
講談社
発売日 : 2009-09-15



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