「ユーコン川を筏で下る」 感想

投稿者: | 2016-12-12

ユーコンに行きたくなっちゃう本。

川遊びの鉄人・野田知佑氏の新刊。ユーコン川の主要部分を、筏を組んで、2匹の犬や仲間のカヤックと共に下っちゃう話である。

多少の冒険はあるが、基本的にはのんびり・まったり、流れの赴くまま、気の向くままに約3週間を過ごす。釣りをしたり(ところによっては旨い魚が入れ食いらしい)、焚き火を囲んだり、行き合ったカヌーイストや先住民などとダベったりと、滅っ茶苦茶に楽しそう。つい、憧れが募っちゃいますね。

ところがそこは野田御大、たゆたう大河の上から、遠く日本の現状にも思いを馳せる。川がダムや砂防施設によって壊されていく。先住民がかつて必要な分しか獲らなかった鮭だが、筋子を日本の資本が高値で買うようになって資源を圧迫している。日本の若者がユーコンへ来なくなった。などなど。官憲の狭量や親世代の過保護によって、どんどん「遊び」が萎縮しているという。

「日本人のお節介はとどまるところを知らない。人間が自立してないとこうなる。」(P136)

実に楽しくて、やがて実に寂しい話である。

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