「なぜ高くても買ってしまうのか」 感想

投稿者: | 2012-07-23

どうもタイトルが内容を正しく表していないような気がするけど、「ちょっと贅沢」な商品にビジネスチャンスあり、と説く本。

それをこの本では「ニューラグジュアリー」と表現する。例えばワインとかクルマとか、下着とかゴルフクラブとかシステムキッチンとか、自分の趣味に合った分野になら少々高いカネでも惜しみなく払う。その代わり関心が薄い分野のことは質素で全然かまわない、という消費行動が(アメリカで)増えている。

そのニーズに合わせて、「ワンランク上」くらいの価格帯の製品やサービスを提供して成功しているビジネスとそのコツを紹介する。富豪があつらえるような最高級品でこそないが、品質やストーリーをしっかり作り込んである商品ということである。

結論だけ言うと、大変面白い本だった。

それは内容そのものも去りながら、ビジネスの成功物語が痛快でテンポよいせいか、または訳しているのが著者たちの身内(同じコンサルティング企業所属の日本人)で、内容をよく把握して書いているせいかも知れない。

実際、日本人としては巻末の訳者解説がもっとも参考になる。

日本でも同様の変化は起こっているが、「中流」が多いことや、少子高齢化社会であること、100均に代表されるように「デフレ」の一方で趣味のものにつぎ込む資金があること、などがアメリカの事情とは少々異なる・・・などの分析である。

一点豪華主義というか個人内の二極化というかは既に言われているし、思い当たるフシもある。そういうニーズに対して、趣味人の鋭いめがねにかなう、これまでのマス・マーチャンダイジングで見過ごされて来た商品やサービスを探してみるとよい、とチェックリストつきで教えてくれるのが、この本なのである。

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