テューバの夕べ!

投稿者: | 2017-12-21

テューバですから、ついつい、タイトルに「!」をつけたくなってしまいます。
10kg以上あって重いし、冬は冷たい金属のカタマリなんだそうです。
テューバ奏者のことは「Tubist」というらしいです。今回初めて知りました。

てなわけで、札響のテューバ奏者、玉木亮一さんのソロリサイタルに行って来ました。(12/20、札幌サンプラザホール)

そうですね、このリサイタルのことは全然知らなかったんですが、前日(!)の道新夕刊をめくっていたら、これを紹介する記事に衝突的に出合い、なんか(近来のオレにしては珍しく)ムラムラと行きたくなってしまったんです。

そもそもテューバのリサイタルが珍しい。本当に珍しいのかどうか、実は知らないんですが^^; きっと珍しい。本来オーケストラなどでは和音の土台を支える縁の下の力持ちであることが多くて、演奏後のスタンディングセレモニーでも単独で指名されることはまずない。ソロレパートリーも多くはないらしい。それだけに、リサイタルではどんな音を聴かせてくれるのか激しく気になったというわけです。

演目は、

  • ランドスケープ(ルンドクイスト)
  • アンダンテ(ラフマニノフ):原曲はチェロソナタ
  • バルカローレ(ヴュータン):原曲はヴィオラソナタ
  • アボリジナル・ヴォイス(コーウェル)
  • デュオ・コンチェルタンテ(阿部俊祐):委嘱作品、今回が世界初演
  • チャルダッシュ(モンティ):原曲はマンドリン曲

の6曲(ほかアンコール1曲)。半分は、他の楽器向けに書かれた曲の編曲版ということですね。

「バルカローレ」のたゆたう曲想、「アボリジナル・ヴォイス」の、(アボリジニの民族楽器)ディジュリドゥを模したエモーショナルな曲想など面白いなあと思ったんですが、この夜は何と言っても「デュオ・コンチェルタンテ」がよかった。

作曲者阿部さんの弁による、テューバは歌える楽器であると示したかったという意図そのままに、テューバの「歌」とピアノの律動が、調とも無調ともつかない微妙な空間で微妙に絡み合う。脳裏に浮かんでいたのは、月の光の中、幻想の巨象の上でうす衣をまとった妖精が舞い踊っているイメージでした。

ピアノ(浅井智子さん)はリサイタル全体では伴奏役なんですが、この曲では2人の協奏(デュオ・コンチェルタンテ)ということなんですね。

構成感もしっかりあるので、曲の終わりにはサブイボ立ちました。

曲目の合間に、玉木さんや浅井さんがマイクを持って登場、曲目の解説やソロCD録音の裏話などなどを語ってくれたのも楽しかった。浅井さんも独特の(ナニカ)があって、思わず笑ってしまう。

浅井さんはヴァイオリニスト辻久子さんの伴奏なども務められているそうですが、「テューバの伴奏って他の楽器と比べてどうですか」と振られ、「普通はピアノが低音をしっかり響かせ、その上で楽器がメロディを奏でるのだが、テューバは低い音をずっと鳴らしている間に、ピアノがその上で遊んでいる感じ」ということを仰っていてなるほどなあと思ったり。

さらに作曲者(道教大岩見沢の先生で、テューバ経験者らしい)も登壇、〆切に間に合わせようと大変だったエピソードなどで会場を和ませてくれました。

その会場には、音楽を勉強しているらしい生徒さん・学生さんや玉木さんが会長を務められるという北海道ユーフォニアム・テューバ協会の関係者も多かった模様で、独特の雰囲気がありましたな。悪い人はいなさそうだった(笑)。

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