バーメルト・ナイト

投稿者: | 2018-04-27

札幌交響楽団、第608回定期演奏会。2018年シーズンのスタートです。
(4/27夜公演)

マティアス・バーメルト氏、札響の首席指揮者に就任して初の定期演奏会となります。

この方、2年ほど前に一度聴いていますが、好印象でしたっけね。

スイス出身で、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席オーボエ奏者を務められたとのことで、初回で氏の名刺代わりというわけでしょうね、モーツァルトの交響曲第29番イ長調、リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲、2曲のプログラムであります。

「第29番」はモーツァルト18歳くらいの時の作品で、それまでの社交的娯楽的傾向から抜け出して独自の交響曲への萌芽を感じさせる、という曲のようです。弦5部+オーボエ・ホルン各2という小さい編成なんですが、その分チャーミングに可憐に聴かせてくれた気がします。あまりに優しく綺麗なんで、ついウトっとしてしまったりもするのですが^^;

R.シュトラウスの方は、打って変わって、舞台上を眺めるだけでスペクタキュラーな大編成の大曲です。16型・4管編成。エキストラも、数えてみると33人もいます。ヘッケルフォン(バリトンオーボエとも言うらしい)やCクラリネット、ワーグナーテューバのミュートなんていう珍しいものもあるし、何と言っても打楽器の威容。3×6版よりデカそうなトタン板のようなもの(札響のFBサイト)がまず目につきますが、これがなんと「サンダーマシーン」とのこと。マシーンって・・・^^; ほかにも「ウインドマシーン」とかカウベルとか、オーケストラではなかなか見かけない「楽器」も並ぶわけです。ぜひ上記リンク、ご覧ください。

(5/10追記)
こういうものはどうやって調達するのかな?(自作?(笑)) と思ってたら、なるほど、専門レンタル屋さんがあるんですね。

さて演奏ですが、そうした見た目のインパクトだけには止まらない。作曲家が実際にアルプス登山をした時の印象を曲にまとめたというきわめて描写的・劇的な音楽なわけですが(そういう意味では交響曲というより大交響詩)、夜明け前の空気から眼を貫かれるような太陽の到来、登りのうきうきした気分、頂上からの遙かな眺望、そして下りにかかって暗雲たれこめ、急激な雷雨(ここでサンダーマシーンとかウインドマシーンが大活躍するわけです)、それが収まり、やがて山に夜のとばりが降りて行く・・・等々の情景を、実際その場の空気を感じた気がするほどに、イメージ豊かに描き出してくれました。みごとな構想力だったと思います。

指揮者としてはイギリスを始め英語圏での活動が多いようで、これは結局札響のカラーとも合っているのではないか。今後の演奏会がますます楽しみになりました。

*

本日のロビーコンサートは、ヴァイオリン河邊さんによる、イザイ作曲「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」より。

河邊さんは、前回もそうだったけど超絶技巧の曲を取り上げますね。

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