T関ナイト

投稿者: | 2018-05-18

札響の第609回定期演奏会、金曜公演です。

元・正指揮者のT関さんが久しぶりに振ります(知っている限り、定演では4年ぶりくらいか)。

あんまり好きじゃないんですよね、この人・・・なんでかな。あんまり掘り下げるのはやめておきますが(笑)。

会場に入ってまず目を引かれるのは、楽器の配置。いつもと違って、コントラバスがステージ下手で音を出しています。あれ、T関さんってこうだっけ。チェロの位置は椅子でわかるんですが(みんな高さ調整ができるやつに座っている)、これも中央下手側。ということは、第一/第二ヴァイオリンが左右振り分けになっているんですね。なーるほど。

さて、1曲目はショパンのピアノ協奏曲第1番、ホ短調。「のだめ」がデビュー公演で弾いた曲ですね(笑)。自分でも意外だけど、生聴きは初みたい。

ソリストはカナダ人だそうで、シャルル・リシャール=アムランという人。髭がワイルドな偉丈夫ですね。十両くらいの力士にも見えそうな・・・^^; 演奏は、「のだめ」の境地は期待しても詮ないんだけど、ちょっと音符の扱いがアバウトって感じで、余りすげえ!とは感じませんでした。でもオケも含めて全体がそんな風だったかも。

それでも、特に2楽章、左右の第一/第二ヴァイオリンのユニゾンの中から低弦が立ち上がってくるところは面白かった。振り分け型の効果の一端が聴けました。

ブラボーの声が飛んで気分が乗ったか、アンコールは2曲。いずれもショパンの、ノクターン第20番(遺作)と別れのエチュードでした。知ってる曲がアンコールだなんて珍しい(笑)。

2曲目は、ブルックナーの交響曲第3番、ニ短調。

ブルックナーは改訂版が多くて混乱している曲が多いんだけど、T関氏の解説によると(演奏前にマイクをお持ちになって登場)、「この交響曲第3番には基本的に3稿ある。うち第2稿はブルックナー自身が初演したもの。その出版譜にブルックナーが初演時に改変を加えたが、後年の(有名な)ノーヴァク版は、改変前の自筆原稿をもとにしている。従って今夜は、ブルックナー本人の意向が最も反映されている第2稿の改変版の形で演奏する」というのです。・・・難しいですね(笑)。ただ、作曲者本人の意図にできるだけ沿おうというのは賛成ですよね。

さて演奏ですが、基本方針がそうだったのかどうかは分かりませんが、オケ全体がまあ、一台のオルガンのように鳴るというか、音のかたまり感・まとまり感がいいというか、重厚な和音をよく聴かせてくれたというか、そういう意味ではなかなか良かったです。その代償なのか、冒頭のトランペット主題やコンミスのソロが埋没しているきらいはありましたが・・・。あと、やっぱ音符のタテ線はアバウトなんじゃないかな、と思いました。

*

本日のロビーコンサートは、モーツァルトの弦楽四重奏曲第14番「春」より。

チェロ石川首席はじめ、「上手いなぁ」と思った演奏でした。

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