スラヴ・ナイト

投稿者: | 2018-06-23

札幌交響楽団第610回定期演奏会。(6/22夜の部)

指揮・飯守泰次郎氏による、ドヴォルジャークとチャイコフスキーの夕べである。

1曲目はドヴォルジャークのチェロ協奏曲ロ短調。

飯守さんの指揮(棒さばき)って、分かりにくいんでないか?と思うんだけど、そのせいかあらぬか出だしはバラバラっとした感じ。しかし、オーケストラの主題提示が終わってチェロが入ると、グっと引き締まって、スケールが大きくなった。

ソリストの石坂団十郎さんは、若手(と言っても40歳近くだけど)のホープらしく、近ごろかなり評判がいいようだ。楽しみにして来たけど、期待をはるかに上回る名演であった。楽器(ストラディバリウス1730年とのこと)の鳴り、テクニック(この曲でこんなに音程感や滑舌のいい演奏は初めて聴いた)、音楽の推進力(時々テンポを揺すりつつ、オケを追い立てて行くような)、いずれを取っても舌を巻く上手さ、凄さでびっくりした。中でも、緩徐部分のまろやかで響きの良い音、メロディラインの美しさは絶品であった。

団十郎という名前もスケールが大きいなと思ったら、日本とドイツのハーフだそうで。長身細身のイケメンでもある。

アンコールを一曲(バッハの無伴奏チェロ組曲第6番「ジーク」とのこと)。

2曲目は、チャイコフスキーの交響曲第6番ロ短調、「悲愴」。

札響で悲愴を聴くのは3回目だけど、前2回はいずれも前半は寝落ち状態であった^^; 今回も心配だったけど、冒頭から非常に「ため」の効いた筆運びで、強い弓を徐々に引き絞って行くような緊張感に包まれる。第1楽章展開部の爆発がバッチリ決まると、もう今夜の演奏会はOKって感じ。2楽章のたゆたうワルツ、3楽章の決然とした行進、終楽章のむせび泣きまで(そういえば終楽章のアタマはataccaで入ったなあ、アレはどうかなあ)、バランスのいい引き締まった演奏には、寝落ちしている場合じゃなかった(笑)。

*

ロビーコンサートは久しぶりに木管系五重奏。ハンガリーの現代作曲家リゲティの「6つのバガテル」より、とのこと。

スケルツァンドな、割と心地いい不協和音が面白い曲であった。

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