「微生物の話」 感想

投稿者: | 2018-07-18

カビとか麹とかの微生物の話。

有益な微生物が多いことは意外に知られていない・・・という前振りから始まる割りには、カビなどの病原菌の話が主体となっている。

1982年刊だから、ちょっと古い。著者もご存命なら100歳ちょうどになる。航空機のアルミやプリント基板を腐食させる菌の存在などを言い出した人。女性みたいな名前だけど、男性らしい。

食品(マスプロ生産の弊害だな)やカメラなどの工場、養鶏場、医療機関、家庭の台所などなどには「むしろそういう対象を好む微生物が繁殖している」という話を始め、身の毛のよだつ病原菌の実態の数々が記される。読後ちょっと、ナーバスになったりして。

今ではこうした環境はかなり改善されているんだろうし、細かいトピックや学術的知見にはちょっと古いんでないかと思われる部分もある(「チクロやサッカリンも、殺菌性は高いから発ガン性を恐れるより使った方がいい」とか)。

一方、人間の生活が天然自然から離れ、高気密住宅だエアコンだ滅菌だ清潔だと言っていると、必要な常在菌を殺してしまったり、却って微生物が悪さをすることになるという指摘は今にも通じるだろうし、大いに共感できる。

著者は自身の生活信条も書いていて、トイレの汚染されたタオルなんか使わないとか、駅弁のたぐいは買わない(奥さんに作ってもらう)とかも言う。科学的厳密さというのは、なかなか窮屈なものでありますな。

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