「すべてがFになる」 感想

投稿者: | 2019-02-24
著者 : 森博嗣
講談社
発売日 : 1998-12-11



イギリス語タイトルが添えられていて、The Perfect Insiderという。完全な内部者、あるいは密室の人間という意味か。私有地の孤島、厳重なセキュリティに守られた研究所、その中の幽閉空間という、三重の密室で起こる殺人。

ミステリーなのか科学小説なのか、だいたい100ページくらい読んだところでお話のリンカクがわかる。逆に言えば、「読み始めてすぐに持って行かれる」わけではない。設定や話まわしが作り込んだ感じで、まずはシチュエーションありき、トリックありきの小説かなと思う。

「自然なんて見せかけなんだからね」「物質的なアクセスが宝石のような贅沢品になる」などの箴言が散りばめられていてナルホドと思うが、一方「人間は移動しない方がいい(限りあるエネルギーの節約)」「顔など合わせなくたっていい」という引きこもり上等的な理想の描写はどうかな。それは熱的死というものであろう。

伏線の回収というか、謎解きは圧巻。

1995年当時最先端のネットワーク技術も興味深い。

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