幻想ナイト

投稿者: | 2019-05-19

札幌交響楽団、第619回定期演奏会。
(5/17、夜公演)

例の年間テーマ、「作曲家が作曲家に出あうとき・・・何を感じ、何を与えたのだろう」という課題に、設定者(常任指揮者のバーメルト氏)自らが答える回です。

1曲目はまさにその答えで、ドビュッシーの小組曲(もとは4手ピアノのための曲)を、作曲者の友人でもあったビュッセルがオーケストラ版に編曲したもの。

札響、こういう小品は手際よくまとめてくれるので、とても気分よく聴くことができます。でもやっぱピアノ版の方が好きかな。

2曲目は、これも年間テーマに沿っていると言えば言える、プーランクの2台のピアノのための協奏曲

ストラヴィンスキー(原始主義?)の影響とか、ガムランなどアジアの音楽、モーツァルト風の様式など、いろいろな音楽要素が盛り込まれている当たりが、年間テーマに通じるところかも。

ピアノ独奏は、小玉麻里さん/桃さんという美人姉妹がつとめます。まりもも、ってどっかで聞いたような・・・。

2人ともどことなくエスニック調のお召しで、特に妹さん(かな?)は真紅のもんぺ(いや、失礼^^;)のようなユニークなお姿です。(立ち姿の画像はなかった

プーランクというのも一筋縄では行かない作曲家のようで、この曲も、わかりやすそうでいてなかなかグロいところのある面白い曲です。今夜の演奏はそういうところはよく出ていたかな。

けど、縦の線(リズムの刻み)がどうも不安定な気がして、曲の推進力を今一歩表現し切れていないんではないかと思いました。

ソリストアンコールは、小組曲のフィナーレ(ピアノ版)に違いない!と大予想していたんですが、大ハズレ。チャイコフスキーのくるみ割り人形から、金平糖の踊りでした。オーケストラ版からの編曲(アレンスキー編)ということですね。

アンコールの時に、姉妹はなにごとかしゃべりながら、譜面をけっこう無造作につまんで登場。子どもの頃からパリで暮らしたということだけど、こういう人たちの思考回路は日本なのかな、フランスなのかな。

休憩を挟み、3曲目はベルリオーズの幻想交響曲

今宵の演奏会タイトル「幻想」はまんまこの曲名ですが、ファンタジックという意味ではドビュッシーにもプーランクにも似た要素があると思うので、なかなか言い得ていたのかも。

幻想交響曲は札響では2度目ですが、あまり張りのようなものが感じられなくて、前半は寝落ち寸前でした。断頭台への行進辺りからはノってくるんですが、終楽章はもう一つ・・・ちょっと、聴き手(オレ)が疲れてたのかも知れません^^;

コーラングレの宮城さん、それに打楽器の女性・細江さん(試用期間中らしい)の活躍ぶりが目立っていました。

*

本日のロビーコンサートは、ブリテンのシンプル・シンフォニーから第3・4楽章とのこと。これもピアノの原曲から作られたということで、テーマに沿っているのかもですね。

4型・・・っていうのかな、大平さん以下4・3・2・2・1のミニマムな弦楽オーケストラによる、ブリテン(またはイギリス)らしい陰影のあるいい曲でした。

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