憧憬ナイト

投稿者: | 2019-06-22

札幌交響楽団、第620回定期演奏会。
(6/21、夜公演)

定演テーマ「作曲家が作曲家に出あうとき・・・何を感じ、何を与えたのだろう」の第3回。今宵の指揮者は、ユベール・スダーン氏です。

1曲目がそのテーマへの回答となるのかな、チャイコフスキーがモーツァルトの「隠れた佳曲」をアレンジした曲で、モーツァルティアーナ(組曲第4番ト長調)。

チャイコフスキーはモーツァルトに心酔していたそうですが(それが「憧憬」らしい)、まー確かに原曲はモーツァルトだろうけど結局チャイコの響きになっている(それだけ、作曲家の個性がしっかり存在しているということだけど)、という曲。

今夜のスダーン氏はしかし、しっかりタメるというか、あまりロマンに傾きすぎず、構築感がある演奏だったと思います。この曲はチャイコのちょっと胸焼け気味の演出が好きでなかったんですが、ちょっと新しい風景が見えた感じです。

2曲目は、ソリストに竹澤恭子さんを迎えてプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番ト短調。

竹澤さんは、なかなか押し出しのある方ですね^^; 力感のある演奏が期待できそうです。

低音から超高音に至るまで、伸びやかでつややかな音色にはちびりました。早いパッセージではやや雑然としたものも感じましたが(プロコフィエフだからかも)、すごい演奏家だと思います。テンポはややじゃじゃ馬っぽい部分も少なからずあって、飽くまでステディーなスダーン氏との、対比の妙がよかった、と言うべきか、合ってなくてハラハラした、と言うべきか迷うところです^^;

アンコールを一曲。バッハだなーと思ったけど曲名は思い出せず(ヴァイオリンソナタ第3番よりラルゴ、とのこと)。静謐な中にぴーんと張り詰めたピアノ線のような演奏でした。いややっぱすごい演奏家だ。(楽器はストラディバリウス「サマズィユ」とのこと)

休憩を挟み、3曲目はサン=サーンスの交響曲第3番ハ短調、「オルガン付き」。

聴くのは、Kitaraでは3回目です(悲愴と並んで最多タイ、札響では2回目)。人気曲ですねえ。

オルガンは、今季のKitara専属、シモン・ボレノさん。

この曲も、今夜のスダーン氏の真骨頂というか、アンサンブルがキチっと構築されていて、非常に引き締まった演奏。縦の線がばっちり合っているし、細部まで音がよく聴こえて、視界がオールクリアという心地がします。出の指示がわかりやすいのか、はたまた団員の心が揃っていたということなのか、ここ何回かちょっと演奏が粗っぽいなーと正直感じていたんですが、同じ楽団かっ、と思うほどの素晴らしいデキでした。第1楽章の途中から、もうトリハダ立ちっぱなし。オルガンの音量も充分で、最後の長めのフェルマータまで大変しびれさせてもらいました。スダーン氏の手腕、前回はわからなかったけど、ちょっとすごいんでないべか。

大ブラヴォー。

*

今宵のロビーコンサートは、トランペットの若手2人を始め5人によるブラスアンサンブル。

曲は、クーツィールという人(オランダの作曲家らしい・・・スダーン氏の出自にちなんだか)の、「子供のサーカス」よりとのこと。ユーモラスで平明で楽しかったけど、ちょっと長くてダレたかな。

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