PMF2019 ウィーン演奏会

投稿者: | 2019-07-05

PMF2019が開幕しました。
(7/4:Kitara小ホール)

去年は2回参戦してたいそうよかったので、今年は5回ほど予定しています(楽しみ)。

正式にはまだ開幕前なんだろうけど、プレコンサートの位置づけで(たぶん)、PMFの教授陣(ウィーンフィルの、元コンマス・元ヴィオラ首席を含むメンバー)による弦楽合奏の夕べです。

中心になるのは、弦楽四重奏が3曲。

まず、ハイドンの弦楽四重奏曲変ロ長調、作品71第1番という曲(初聴き)。オープニング、第一声にふさわしい、明るく楽しい曲でした。

2曲目はドヴォルジャークの弦楽四重奏曲第8番ホ長調。作曲家が長女を亡くして半年も経たない頃に書かれた曲。一応長調の曲なんですが、短調との間を行き来して陰影に富んだ、また時にためいきのような楽句が印象的な曲ですね。

3曲目は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番ヘ長調。完成された曲としてはベートーヴェン最後のものと言われています(作曲の5カ月後に死去との由)。形式も複雑ではないし、比較的サラっと書いているような気がするんですが、そんな中にも深みを感じる曲です。特に(マーラーにも影響を与えたと言われる)コラール風の三楽章にはトリハダ立ちました。

さて、メンバーは、1stヴァイオリンのウィーンフィルの元コンサートマスター、ライナー・キュッヒル氏(奥さんが日本人なんですね)を始め、2ndにフロシャウワー氏、ヴィオラにハインリヒ・コル氏(元首席)、チェロにガルトマイヤー氏という布陣なんですが、演奏はすげぇの一語ですね。

素人なりに感じたのは、音の当たりの柔らかさ。音の入りと弾き終わりが本当にきれいで、澄み切った耳触りというかまろやかな口当たりというか、時を忘れて聴き惚れるとはこのことかと。とにかくボウイングの妙技には目を瞠りました。
また、さすがウィーン(ベートーヴェンやハイドンなんか、生活の中にとけ込んでいるようなもんなんでしょうよ)、音楽の流れはもう呼吸をするがごとく。

熱演とも相まって、とにかくもう、大変心地よいひと時でした。

このあと、同じくウィーン・フィルのコントラバス・ブラーデラー氏とハープのパップ氏(男性)、およびPMFオーケストラのメンバー(受講生)の女性3人が加わって、シェーンベルクのノットゥルノ(夜想曲)。

「浄められた夜」の3年前に書かれた曲だということで、まだ前衛音楽の兆候もなく、大変美しい曲でした。

(画像は、ベートーヴェンの前にはさまれた休憩時間が20分ということだったので、いったん外に出てKitaraを撮ったもの。夏の宵の空気が気持ちいかったでした)

満場の拍手を浴びつつ、アンコールを2曲。

最初は、女性陣を除く6人による、ヨハン・シュトラウスIIのワルツ、春の声。え、これってひょっとして、ウィーン・フィルメンバーによるウインナワルツじゃないの? と思うと感激ひとしおの一曲。間近に触れることはなさそうと思っていたのでね。「ズチャッチャッ」のリズムの片鱗を目と耳を皿のようにして堪能させてただきました。

2曲目も用意してくれたんですね(近所に座っていたお姐さんが思わず「凄いわね」と呟いていました)、ハープだけ退場して5人による、チャイコフスキーの弦楽セレナーデから、ワルツ(第2楽章)でした。日本人が大喜びする選曲ということですね(笑)。

*

余談ですが、プログラムの楽曲解説が間違っていました(ベートーヴェンの項が別の曲の解説だった)。配り始めるまで気がつかなかったんじゃないですかね(笑)。初っぱななのに、ちとおそまつでした。

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