「北の山河抄」 感想

投稿者: | 2019-07-06
著者 : 新谷暁生
東京新聞出版局
発売日 : 2013-10-15



ニセコレジェンド(知床レジェンドでもある)の嘆き節。

読んでいると、その冒険への傾斜、魂といったものに舌を巻く一方、だんだんと重苦しい気分になってくる。

その所以は、ニセコルールなどを巡ってさっぱり話の通じない人、冒険行を(自分が海や山で遊んだことがないゆえに)妨げようとする人の存在である。

自然や現地の生活者を尊敬しない人、自立していない人、単に向こう見ずな人・・・責任を持って遊ぶ資格に疑いを抱かざるを得ない人々の存在である。

レジェンドはそうしたもの達に立ち向かう。徒労感、空しさがつきまとうが、愚直に向き合い、時として成果を結ぶこともあるのが救いである。ニセコルールは、小さな一歩と当人は言うかも知れないが、その成果の一つである。

レジェンドは今も「なだれ情報」などを通して発言してくれているが、この6年ほど前に岳人誌に連載されたエッセイにおいてさえ、冒険ができなくなった、そうした気力がなくなったとため息をつく。

若かりし日々への望郷の念がしみじみと胸に染み込んでくる。

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