「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」 感想

投稿者: | 2019-09-02
紀伊國屋書店
発売日 : 2017-08-29



進化認知学、人間とそれ以外の動物の心の動きを科学的に解明する学問を一般向けに教えてくれる本。著者は動物行動学の権威である。

いわゆる「動物」が、人間に劣らない認識力や文化さえ持っているのは、NHKの「ダーウィンが来た」とかを見ていると「当たり前じゃん?」くらい思うことなんだけど、まあ、それはただのイメージにすぎない。

そこに、本当に科学的な知見を与えてくれるのがこの本で、これまでの「動物は人間より劣るもの」という理解に一石を・・・いや一鉄槌を投じるものである。

話はすごく面白い。

例えば人間は、象やチンパンジーの知能を量るために、棒を持たせたり失敗した時のペナルティを課したりする実験を行い、上手く行かないからと言って「劣」のレッテルを貼ったりする。

しかしもともとそれらは、彼らの関心や生活実態にない道具なんだから、使いこなせなくて当然なのである。つまり実験とか言いつつ、所詮は人間の尺度、上から目線に過ぎないのである・・・云々。

すごく面白いんだけど、うーん、翻訳が非常にまずい。逐語的には正確なのかどうか、全然意味が伝わって来ない悪文のオンパレード。いかにも、内容をまったく理解していない訳者と、この本を読んで学ぼうかという読者のことをまったく考えていない監訳者の共同作業といった趣である。訳者は類書をいくつも翻訳しているので、内容を理解していないというわけではなさそうだけど。(監訳者は「非常に読みやすい訳」と評価している)

翻訳のまずさがわかるほどオレは日本語ができるのか、という辺りは内緒で・・・。

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