「数学をつくった人々」 感想

投稿者: | 2019-12-23
著者 : E.T.ベル
早川書房
発売日 : 2003-09-01



古代ギリシア時代のツェノンからカントールまで、29組の偉大な数学者の生涯と業績を語る。

1937年の本(文庫本は2003年)なので現代数学者の話は出て来ないけど、近代に至る数学の流れや意味合いが、全3冊の中に網羅されている(と思う)。

歴史に名を残す偉大な数学者たち、さぞや変人・変態揃いだったのでは・・・と読前には思ったけど、必ずしもそうではなく、まずは生活者であり、職業や権威への野心、政治的・宗教的野心も(いかにも俗人っぽく)あったようだ。

3冊を読み継いで、最後の方になるとなんとなく著者のテーマのようなものが見えてくる。

「われわれは2より大きな整数を見いだすことができる」と「2より大きな整数が存在する」という2つの言い方に象徴される立場があり、要するに数学は人間の機能や営みの中から生み出されたのだ、とする立場と、数学は人智を越えてただそこに在る普遍的真理なのだ、とする立場である。人間か、神か・・・その周辺で右往左往しているのが数学の歴史なのである。(算術そのものの内にも、矛盾や決定不能な部分がある)

そういう意味では、偉人たちのもとで、いかにも長足の進化を遂げてきた数学ではあるが、結局歴史のどこを切り取っても相似のままなのかも、とも思った。

こういう数学の偉人伝には興味というか妙な憧れがあって時々読んでるんだけど、数式の部分は結局読み切れないし、これにて打ち止めでいいかな~。

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