「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」 感想

投稿者: | 2020-01-13
著者 : 内田洋子
方丈社
発売日 : 2018-04-06



イタリアで活動する日本人ジャーナリストである著者。

ベネツィアのとある古書店との出合いから、イタリア北部のある山村を訪ねることになる。そこはかつて、ヨーロッパを股にかけて「本」の行商をした男たちの拠点なのだった。

なぜそんな場所でそんなことを・・・? その謎を追って、著者の知的遍歴が始まる、そんな本である。

なんだかハラハラドキドキしながら読み進めて行くと、出版、本そのものの歴史に重なって行く。深いな、イタリア。

そうした深い歴史とは裏腹に、「電子」の波はイタリアにも忍び寄っている。先人たちの情熱や冒険に触れつつ、改めて本の価値、大切さに思いが致される。感動作だった。

p177
箱に保管された鋳造活字は、もう誰からも組まれることもない。… 編まれずに置き去りにされた言葉が、拾われるのを待ち続けている。(古い版元にて)

p262
残念ながら、すべての本を仕入れることはできません。本屋は、売る本を選ばなければならない。選んでいると、しみじみ幸福な気持ちになります。そして、選んだからには真剣に売ろう、と背筋が伸びます。(古書店主の話)

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