函館ツアー(往路)

投稿者: | 2012-07-30

先週、カミさんから「函館美術館に行きたい」という驚きの提案があった。
なんでも、松前藩の家老で画家でもあった蠣崎波響という人が描いた有名な絵「夷酋列像」が同館で公開されるのだという。
その絵のことはオレも知っていたけど、函館で公開されることは知らなかった。

函館かぁ、すげーな、と思いつつ、反対する理由はまったくないので、時ならぬ函館ツアーに出かけましたのよ。

まずは7月28日(土)の記録。

比較的のんびり起き出し、朝食用のオニギリ持って走り出す。
天気には恵まれたけど、暑い。汗をかきかき、途中各地の道の駅や気になるスーパー(遠出をしても仕事を忘れないオレ(笑))などを冷やかしながら、昼頃、目的の函館美術館に到着。
ここは五稜郭公園に隣接しているんだけど、五稜郭には客駐がないので、見学者は美術館の駐車場に停めてね、という話になっている。

ちょうどいいやってんで、まず五稜郭タワーに登ってみる。一般大人一人840円。エレベーターのブラックライトの趣向が面白い。

展望デッキへ出ると、眼前に五稜郭が広がっていた。おっとー、思ったよりでかいですね。12mmの広角レンズをカメラに着けて持っていったんだけど、画角が足りないぞ。

ふたたび地上へ降りて、五稜郭の中へ入る。真ん中に、2010年に再建された箱館奉行所が鎮座している。文字通り、五稜郭のご本尊なのだった。

一般個人500円を払って建物の中に入ると、まだ真新しいヒノキ材の香りがする。庭を彩るアカマツも非常に美しい。

内部は見せ物用に外観だけを整えましたということではなく、考証を重ねて(資料が残っていない部分は学術的推理を重ねて)細部、内側まできちんと再現してあるそうで、非常に見応えがあった。要所に配された案内係の人の話や各種ディスプレイも、ツボを押さえた内容で好感が持てた。

話は前後するけど、ヒルメシについて。

計画では、函館のユニークな店ということでラッキーピエロさん(写真:これまた近所の五稜郭店)をピックアップしたんだけど、ごらんの通りの長蛇の列。昼時で、この観光地であればムリもない。ならばとあじさい(ラーメン)さんに目標を改めると、なんとこちらも長蛇の列。昼時で、この(以下同文)。

取りあえずタワー見物を先にすませると、2階に函館の名店、五●軒(カレー)さんがあった。あまり混んでいなかったし、これ幸いと入ることにする。

オレが頼んだビーフカレーはまぁ安定したお味だったが、カミさんのシーフードカレーは、(メニュー筆頭で1,300円もしたのに)たぶん冷凍ものの具材なのだろう、まったく魚介の味がない。函館なのに(笑)。

さてさて、美術館にとって返して、今回のメインエベントである。目標は常設展の範囲なので、一般個人170円で観覧できる。

蠣崎波響作、「夷酋列像」(画像検索)。

(左の写真はもちろん現物ではなく、美術館入り口のコンコースに掲示されているポスター?であります)

1789年、クナシリのアイヌが和人のアンフェアな交易や労働環境への不満から蜂起、メナシ(現在の羅臼・標津の辺り)のアイヌもこれに呼応して一大騒動となった。ここに描かれる首長たちが必ずしもその騒動を主導したわけではないようだが(むしろ戦いを避け慰撫に回った模様)、当時幕府からも不信の目で見られていた松前藩の思惑もあり、一種プロパガンダのネタとして絵のモデルに起用されたものらしい。

絵はA3版程度の大きさで、非常に精緻な筆運びで描かれており、その美しさと迫力には息を呑むほど。遠くても見に来た甲斐があった。

ところで、ここに描かれた12人の首長(絵は11枚しか発見されていない)、我々がこれまで見聞きして来たアイヌ民族のいでたちとはだいぶ趣が異なる。龍のあしらいのある中国風なのや、色鮮やかでどことなく西洋風なのを身にまとい、少なからず違和感がある。これは本当にこういう恰好をしていたのか、それとも多分に作者の想像でも入り込んでいるんじゃないのかね、と話していたんだけど、後で調べてみると、やはり伝統的な服装ということではなく、中国の服や蝦夷錦という着物を、松前藩の思惑で貸与されていたようだし、やはり全員が松前へ赴いたわけではないらしい。(参考

なお、この絵は現在フランス・ブザンソンの博物館に収蔵されていて、函館では20年ぶりの公開とのことであった。

旅に出たら、しかるべき宿に入らねばならぬ(笑)。

というわけで今日の寝ぐらは、湯の川温泉の旅館「一乃松」さん。
大きな旅館ではないが、ホスピタリティ抜群、夕/朝食とも部屋食だし(それに美味しい)、廊下が総畳敷きでスリッパ不要(湯の川流らしい)というのもラクだし、居心地のとてもいいお宿であった。

TVでオリンピックのなでしこ(スウェーデン戦)やってたけど、眠くなったので後半始まったところでダウン(笑)。

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