「天才スピヴェット」 感想

ジャン=ピエール・ジュネ監督、2013年、ベルギー。

舞台はアメリカである(モンタナの大自然が素晴らしい!)。

10歳の天才科学者(エンジニア)が、自分の発明品(半永久機関)が受賞した科学賞の表彰パーティーに参加するため、単身「家出」をし、貨物列車とかにタダ乗りしてアメリカ大陸を横断する。

その間に巻き起こるエピソードが痛快で、やがてホロリとさせられるチャーミングな家族愛の物語。

監督は「アメリ」の監督さんなんですね。独特のユーモア感覚と間が心地いい。

1時間45分と若干短めの映画なんだけど、父から疎まれているという思い込み?や弟を死なせてしまったことへの悔恨、お母さんの業績など、あと15分を使ってもうちょっと描かれてもよかったかも。

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「パンズ・ラビリンス」 感想

ギレルモ・デル・トロ監督、2006年、メキシコ他。

パンは牧神(パーン)のことで、その迷宮ということである。

舞台はフランコ圧政下のスペインで、レジスタンス運動を弾圧する将校の継子となった少女の物語。

血なまぐさい弾圧や母の重篤、冷酷な義父との軋轢などの過酷な現実と、そこから逃れたい少女の「自分が実は失われたお姫様で、パンの謎かけによって元いた城へと導かれる」という、夢想なのか実際の体験なのか判然としないおとぎ話とが交錯する。

「愛する者のために血を流す」とはどういうことか・・・そんなテーマを巡り、深みのある映像美と含みのあるストーリーが展開される。ずっしりとしたコクが残るダークファンタジーである。

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「ナチュラル・ボーン・キラーズ」 感想

オリバー・ストーン監督、1994年、アメリカ。

バイオレンスが止まらない・・・。

家庭からも社会からもはみ出してしまったカップル、ミッキーとマロリーが、無意味な殺人を繰り返しながら街道を行くロードムービー。

本当にアメリカって国は、殺しにしても半端ない。この映画をもとに模倣犯?が起こり、ストーン監督が起訴されたとかいう話も半端ない。

そういえばこの作品が封切られた当時、間違えて「ナチュラル・ボーン・キッズが・・・」と言いかけた時に、同僚から「それは当たり前」と瞬時に突っ込まれた鮮やかさも半端なかった。

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「羅生門」 感想

黒澤明監督、1950年、日本。

黒澤監督の名作のひとつですね。原作が「藪の中」(芥川龍之介)というように、人は都合良く嘘をつくもの、で、誰の言葉が正しいのやら、真相は藪の中というお話。

舞台はどうも陰惨だが(モノクロ映画だし)、割とほのぼのと終わる。解決感と救いもあって後味は意外に爽快であった。

早坂文雄の音楽もいい。黒澤監督が「ボレロを」とリクエストしたらしいが、単調なリズムの繰り返しが幻惑感を誘う。

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「オートマタ」 感想

ガベ・イバニェス監督、2014年、スペイン。

太陽活動の異常により人類絶滅の危機に瀕している近未来。労働用の人間型ロボットが暴走を始める。

近ごろAIの「臨界点」の話題をニュースなんかでも見かけるようになったが、そういうのを先取りしたもので、人間を超えていこうとするロボットの話である。

ブレードランナーなどと近い世界観や「アイ、ロボット」の設定などを思い出して既視感はあるものの、映像はきれいだし、心理劇っぽくてそこはかとないペーソスもある。最近の日本の「受付ロボット」より数段かわいいロボットデザインもいい。

ただのキワモノかとも思ったけど、それなりに満足行った。

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