ゲート。出走馬が、スターターの合図で、一斉にスタートを切ることができるように考案されたもの。
日本では最初は旗を振ったりしていたが、1922年から豪州式バリヤーという、綱をコースの内外にわたし、バネで斜め前上方にはね上げるタイプのものを使った。しかし、馬が静止しないため突進、回転ををするなど出遅れのトラブルが絶えなかった。
そこで中央競馬会は、1960年からウッド式という軽くて移動が簡単な、パイプを組み合わせたような前扉が開くタイプのものに切り替えた。しかしこれも、軽いので馬が暴れるとゲート全体が動くのと、第一歩を踏み出すとき、馬が脚元のパイプにつまづいたり、滑ったりする事故の危険があった。
このウッド式の欠点を改良し、電動式で前扉が開くJSG48型と呼ばれる発馬機を1975年から採用、さらに1985年から最新型のJSG60型を使用している。
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