腹痛を伴う病気を総称していう。
疝痛には、便秘疝、風気疝(ガス腹)、痙攣疝(急性腸カタル)、寄生虫疝、食滞疝、変位疝(腸捻転など)、過食疝(急性胃拡張)、さく癖(グイッポ)などがある。
このうち特に変位疝は致命的なものである。
これらは一般に、
(1)馬は解剖学的に胃の容量が小さく、胃の噴門の構造上嘔吐することができない
(2)腸管が長いので固定されにくく、腸の位置が変わりやすい
(3)腸管の太い部分と狭い部分があるため、内容物がたまりやすい等疝痛を起こしやすい構造をしている
等に起因している。
先天的に腸管等に原因があるほか、飼養管理ミスや運動不足でも発症する。
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