●障害競走(しょうがいきょうそう)

コース中に設置されたいくつかの障害物を越えて、いかに早くゴールに到達するかを競うレースで、その障害物には、竹柵、生籬(いけがき)、水濠、土塁、バンケット等がある。障害、障害戦とも呼ばれる。
障害競走はもともとイギリスでチューダー朝時代の雁狩りとジェームズ一世時代のハンティングマッチから生まれたもので、記録上最古のレースは1725年アイルランドで行われた。そして1830年からのグランド・ナショナル障害競走(英・エイントリー競馬場)は、現在、世界で最も名誉ある、かつハードなレースとして有名である。
日本でもこのグランド・ナショナル障害競走に範をとって中山大障害競走が1934年に創設された。これは当時の中山競馬倶楽部の理事長、肥田金一郎の「東京競馬倶楽部の東京優駿大競走(現在の東京優駿=日本ダービー)に対抗できる大競走を中山競馬場に創設したい」という意図から生まれたもので、中山競馬場に起伏に富んだ障害専用コースを作るのにおよそ2年の歳月を費やした。
現在、中央競馬では、札幌、函館を除く8つの競馬場で障害レースが行なわれており、中山、東京、京都、阪神の4つの競馬場では春、秋と各2回、計年8回の重賞レースが組まれている。地方競馬では行われていない。
1999年より「ジャンプステークス」などの名称が採用され、障害各レースの格付けが行われている。

戻る