孤高の人
2008/01/25 金 14:02
HY
ヤマケイ読者推奨図書シリーズ。
昭和初期に「単独行での厳冬期縦走」で勇名を馳せた登山家、加藤文太郎をモデルにした小説。
新田次郎氏の小説は、どこまでが史実でどこから虚構なのかが判然としないんだけど(プロットや情景描写、セリフまわしなどは虚構であろうと思われる)、その虚構が何といっても面白い。
山になぜ登るのか。冬山とはなにか。雪とはどういうものか…単独行と孤独の狭間で揺れる主人公の思考に託して展開される機微に満ちたヤマ哲学。それらは、新田氏自身がヤマ歩きを通してしきりに考えたものであるに違いない。
その豊かなディテールが、岳人を…じゃないヤマケイ読者をいまも惹きつけてやまないのだろう。
読み進めるにつれて、(新田氏の小説のカラーだが)沈鬱な空気が漂い始めたりはするけれども、一気呵成に読了した。
(余談だけど、「孤高」と「偏屈」は表裏であると思われ(^^;))
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加藤文太郎について、もっと知りたくなった。
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