山の人生
2008/03/18 火 13:49
HY
前段の「遠野物語」はいつか読んだ。でも後段の「山の人生」と合わせて読むことで、改めて感心せざるを得ませんなぁ。
興味ポイントは2つあります。
ひとつは、山に、実際に人がいたという事実。
古きに渡来民族に追いやられたと思われる日本の先住民族ではないかという指摘です。彼らは顔赤く、背が高く、目が爛々と光る異人であった。
それらが里人とある時には接触したり小ぜりあいを起こしたり同化したりしつつ、やがて「山姥」「河童」「デェラボッチ」「天狗」の伝説に昇華していったと推論するわけです。
「山の人生」というタイトルはよくつけたもので、山にあった異形のものでもそれはかつて「普通の人間」であったという示唆ですね。
もうひとつは、この書が書かれた大正から昭和にかけての時代…まだ神隠しやらが「実際に」起こっていた同時代に、伝承や民間の文書をたんねんに、冷静に読み解くことでその裏に潜む「事実」をあぶりだそうという、柳田国男の先見性というか、科学の萌芽への驚きです。
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