時間の分子生物学
2008/07/11 金 11:13
HY
著者は内科医・分子生物学者。
地球上の生物は、宿命的に「1日24時間・昼夜の周期」に縛られてきた(その周期に適応した生物だけが生き残っている)。その生物が体内に持っているのが生物時計で、おおむね1日に合った変化を概日周期という…そんな説明から、本は始まります。
そこで使われる実験動物が、ショウジョウバエ。
先頃ナメクジウオが脊椎動物共通の祖先である、なんつー報道があったばかりですが、生物時計に関してはショウジョウバエも人間とほとんど同じカラクリが使われている、というわけで、生物が原始的とか進化的とかいうのはちょっとしたアヤでしかないんではないか、ということを改めて感じますね。。
その概日周期の中でも、“(生物は)夜になると眠る”というのが重要なトピックです。ハエも眠るし、1日のサイクルにのっとっている、と。
もっともハエは脳波が測れないので、哺乳動物のような「眠り」があるかはわからないそうです(行動のようすから寝ていると考えられる)。いわゆる「眠り」が確認されているのは、哺乳類と鳥類だけだそうな。やっぱ鳥。
後半は、生物はなぜ睡眠をとるか?という説明に入って行きます。
その厳密な答えは(5年前に出版された時点で)不明ながら、「脳の休息」が有力な説であることや、人間は眠っている時よりも目をつぶって安静にしている時の方が基礎代謝量は少ないなどの説明が続きます。
「睡眠は体力を使う」と漠然と考えていましたが、これって正しいんですね。トシを取ると睡眠が浅くなり、朝早く目が覚めるようになる(オレ?)というのも老化の一兆候で間違いないそうです。
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