意識を意識してみる本

2009/01/19 月 15:34
HY


ま、それはいいとして。


image[「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤]
<意識>とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤」 下條信輔 (講談社)


という本なんである。

「錯視」から話は始まる。
「錯」というからには「間違い」なんだけど、人間(生物)の認識というのを考えると一概に「間違い」とは言えない、という話。

(Wikipediaで錯視の項を見るといろいろ錯視図形が見られる。確かに図形を見る限り錯覚としか思えないけど、例えば下図のようにある風景--遠近のある図など--の中にあてはめると、見かけはともかく実際の長さは違って当然、人間(生物)の目はむしろ正しく見積もっているということになる。)

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このほか、意識には「来歴がある」、つまり本人の経験値と不可分であること(例えば「魂が突然入れ替わった」としても、味覚、触覚などの身体感覚が同じではあり得ない)、意識は外界との相対化によって決まる(環境や刺激があって初めて意識が“意識される”)、ということは、意識は人間(生物)の中ではなく外にあると言ってもいいことになる、などのを巡るトピックが語られていく。

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