ヤバい経済学

2009/01/23 金 12:34
HY


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中でも気になるエピソードは、なんたってスモウの八百長譚である。(それがこの本を手に取ったキッカケだし…てゆーか友人まこっちゃんに教えてもらったんだけど)

千秋楽を7勝7敗で迎えた力士と、8勝6敗で迎えた力士が対戦するとき、前者が勝つ確率は? 1981年から2000年までの約32,000取組から当該の条件を分析した結果、それは79.6%にも上るという。星が拮抗していることを思えば、データが多ければ多いほど結果は5割に近づきそうな中で、約8割。
重量級の数字の説得力を前に、つい俯いてごにょごにょという感じになる。

これはどう見ても、カネが絡めば八百長、カネが絡まなければ“無気力相撲”が想起されるではないか。
んー確かに。

まあちょっとだけごにょごにょさせてもらうとすれば、勝ち越しと負け越しじゃ天国と地獄の差。+3割くらいのモチベーションにはなるのではないか、という要因もあるだろうし、もう一つスモウという閉鎖社会と日本人のメンタリティも、変数として取り込んで欲しいところだ。
なにしろ中学高校の年齢から、ケイコやら巡業やらチャンコやらで常に顔を合わせている日本人同士(近ごろは外国人も多いが)。その相手が7勝7敗の瀬戸際で自分は勝ち越しているとすれば、少なくとも勝負への執念が70%くらいしか燃えさからないこともあるのではないか。現場の話として、それをオレは理解できないではない。
一神教の合理主義の國のスポーツの勝敗とは、機軸がチト異なってたっていいのではないか。

弁護するわけじゃないけど(まして八百長を擁護しようとは思わないけど)、ちょっとごにょごにょと。

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