ヤバい経済学
2009/01/23 金 12:34
HY
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もう一つ興味深かったエピソードは、「なにが子供の能力を決定するのか?」という命題。
いい子・デキる子に育てるためにはなにをしたらいいか? いい場所に引っ越す、いい学校に入れる、習い事をさせる、本をたくさん買い与える、音楽会や美術館に連れていく…。
途中は端折って結論だけを抜き出すと、上記のように「親が“何かを働きかける”のは実はあまり関係ない。問題は親が“どんな人か”である」という。いわく、いい教育を受けていて、成功していて、健康な親の子は学校の成績がいい。これが統計的事実だという。
で連想したのが、例のアニー・キッズ・アカデミーだ。
先日ニセコで、見るからにタダ者ではないおとーさんが2人の(小学校4†5年くらいの)子供を従えて滑っていた。子供たちはスキーが上手かったし、もっと上手くなりそうだ。
ひるがえってアカデミー。親子がけっこう大勢群がっているけど、引率して来た親はジーパン姿だったりする(子供を預けてゲレ食で奥さん仲間とダベったりするのかも知れない)。
雪の中で遊んで、雪と仲良くなるのはとてもいいけど、そういう子がもう少し大きくなって友達とスキー場で楽しむようになるかは、ちょっと心もとないのである。
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蛇足ながらもうひとつ書いておくと、この本の結びは「例外」で終わる。
「いい教育を受けていて、成功していて、健康な親」を持ちながら人生を踏み外した子と、「母親に捨てられ、父親は暴力がちで、10代の頃には麻薬の売人をやっていた黒人」で、いまはハーヴァード大学の研究者になった子の対比である。
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