テツガクの歴史
2009/02/13 金 15:56
HY
そういえば弁証法の「弁」も、実はいささか問題を含んでいる。
「弁」はもともと「頭巾状のかんむり」を指す字だというが、漢字の簡体化のなかで「辯」「辨」「瓣」など意味の違う字が合流した。
「辯」は弁舌の弁で、しゃべること、論ずることである。弁証法の弁はこれに当たる。
「辨」は弁別、弁理の弁で、けじめをつけて分ける、処理することである。
「瓣」は、瓜の字が入っていることから連想できるように、花弁の弁である。
民間の略字が「弁」に向かっていた可能性はあるが、あまり意味を重く見ず、字形が似ていて響きが同じだから「なんとなく」一緒にしてしまった感がある。たぶん「日本的」な処置だろう。(あるいは、役所的)
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なにぶん25年前の古い本で「弁証法のその後」がどうなっているかは気になるところ。(フォローする気もないんだけど(^^;))
往時の輝きはともかく、弁証法の○○等とついた本はなおたくさんあるようだから、その命脈はまだ保っているらしい。
(この本もまだAmazonで買えるらしい)
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