「白川静」
2009/05/14 木 15:21
HY
漢字(甲骨文や金文)は、呪能・巫祝・権力と不可分に結びついている。言ってみりゃ漢字は思考そのもののタイムカプセルであり、その成り立ちをひもとくことで考古学じゃないけれども大昔の習俗や考え方を知ることができる。
話は日本との関係にも及んでいく。「詩経」と「万葉集」を同じ土俵で読むことの意義や、漢字をわがフトコロに入れて栄養にしてしまった日本人のイトナミのみごとさ、云々。
んー…なんと大きな考え方であろうか…。
少なくとも、この字はこういう意味があるんだよ、面白いでしょう、的なハナシではなかったのである。
実はオレ、大学の卒論テーマは「中国の神話」。と言いつつ、文献をちまちまと調べてまとめた程度の「お茶をにごす」「お座なり」「テケトー」という単語を出すのも恥ずかしい内容。(呆れて卒業さしてくれたんだと思うけど)
どう転んでも大向こうを唸らせる卒論が書けるハズはなかったが、せめて先人「白川静」を真剣に読み解くくらいのもの…つまり正にこの本のようなものを書くべきはなかったか。
それが、手に取っての第二の衝撃なのだった…。
まあムリだわなあ、せめてあと500倍くらい文献検索してれば…(^^;)。
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