写真ノおべんきょー
2009/08/02 日 20:53
HY
「
天才アラーキー 写真ノ時間」 荒木経惟 (集英社新書)
撮影現場で、インタビューで、あるいは撮影現場に向かう車中などで採録されたアラーキーのフツーのしゃべくりを活字に落とした本。
ほとんどは下卑かエロかダジャレかウフフフ(アラーキー特有の含み笑い)である。
そんなのがカネになっていいなあ…と思って油断していると、ズバっと心臓を射抜かれたりすることになる。混沌の路地の奥で、ほんとにカネ出した甲斐のある珠玉の言葉に射抜かれる。まさに天才の爪の垢なのである。
性欲を我慢する知性がカッコいいかぁ? とか。
モノにピントを合わせるのは簡単だが、コトにピントを合わせるのは難しい。とか。
写真って関係性でしょ? とか…。
もっとも、そのエッセンスだけ並べても誰もハっとなんかしない。下卑とエロとダジャレとウフフの横溢の中から時々つい、と立ち上がってくるから凄みを持つのだ。
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