ザ・ラスト・マタギ
2010/02/19 金 20:41
HY
著者は小説家だが、この本は秋田マタギの里(阿仁・根子の近傍)に足繁く通って、一緒に山に入ったり飲み交わしたりしつつ、マタギの来歴や文化習俗、狩りの作法などなどについて綿密に取材し書き記したものである。
image中でも著者自身が撮影した豊富な写真--刊行当時の集落のようす、かれらの生活ぶり、伝統的なマタギ装束の目をみはるカッコ良さ、そしてなにより、とてもいい表情をした当時のマタギたちの顔--は、二度と撮られ得ない大変貴重な資料であろう。
といってもこの本が刊行された昭和37年頃には、すでにマタギのみで生計を立てる者はなく、独特の山ことばや厳しい禁忌、伝統は既に失われていたという。痛ましいことである。
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