イルカをめぐる冒険
2010/08/19 木 20:46
HY
作品は「THE COVE」。
鯨食ニッポンへの攻撃だとか、盗撮で作ったとか、抗議行動を恐れた映画館が上映自粛したとか、自粛とは何事と怒られたりとか、なにかと話題の絶えないあの映画。
朝9:45からということもあってか、あまり広くない場内は3分程度の入り。騒ぎや不穏の空気が漂っていたりはしない。普通である。
ホールの灯りが落ちて辺りが見えなくなり、近隣の人々も息をひそめ、日常と隔絶したある特殊な状況が現れる(映画って恵まれたメディアだなぁ)。個に分断された観客はそれぞれの角度から約1時間半、じっくりテーマと向かい合うことになる。
スクリーンを境にして、提供する側はやや妄信的な主張を伝えようとする。観る方はどうせ妄信だべやと思って、映画の穴を探ろうとする。
結論的には穴だらけの映画ではあるが、人間は結局穴だらけなんで、しょうがないんです。
冒頭に「これはショービジネスのためにイルカを捕獲することへの警鐘だ」というようなテロップが出る。(※1)
あれ?そうなの?と思っていると、ラストはIWCで「残酷な捕殺シーン」を委員に訴えるシーンであって、ただショッキングな映像を伝えることに主眼が替わっちゃっているように見える。
海が真っ赤に染まる様子はもちろん気分のいいものではないが、漁ならこんなもんだろう、とも思う。漁自体は違法なものではないし、「漁期は9†3月」と映画でも言っているように、ルール無視の気配もない。
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