北方領土問題
2006/09/05 火 16:34
HY
共同宣言が出されたり、安全操業協定が結ばれたりしているが、いわゆる条約などの形で取り交わされた約束はなく、国境も確定していない。
殺人事件があっても激怒もできず、あろうことか何十発も銃弾を受け、一人は死んでいるにも関わらず訴追すらできないのだ。
膠着状態が打開されない一因は北方領土が両国間にとって真に切実な問題ではないからだ、という指摘もあるが、このような状況をとっとと解決しなければならないのは当然だろう。
ところでこの本は、領土(というか国境)問題に対してユニークな視点を提供している。
著者は、もとロシアと中国の国境画定プロセスの研究者である。(現・北大スラブ研究センター教授)
この二国は4,000kmを超える地続きの国境を有しており、その接点では日ロどころではない深刻な摩擦や大小の紛争が絶えなかった。「どっちがどっちのものだ」という議論は山ほどあり、果てがないように思われた。だが両国は、2005年に歴史的な合意に達したという。
それを現実にできたのは、法的根拠は措いておいて、現実的に「フィフティ・フィフティ」で、「ウィン・ウィン」の立場から、境界を分け合うという方法を採用できたからだった。
そこで副題の「4でも0でも、2でもなく」が出てくる。
日露が最も歩み寄った時、その案は取りあえず「2」が返り、残りの「2」は継続審議とする、というものだった。日本は「4」にこだわり、これを蹴った。だがそもそもロシアは、四島は自らの権利であって本来答えは「0」であり、「2」は単に温情だという考えなのだ。
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