Shikoku Tour 2002 G.W.
2002年ゴールデンウィーク・四国旅行の記録

2002.5.3[第1日]
東京(府中)→神奈川→静岡→愛知→三重(菰野)
 
まぁ買い込んだこと 四国ツアーに出発!
4月分のお給金も無事入ったので(^^;)、四国ツアーを敢行することになった。
今回のコンセプトは、「yoko初の四国に足跡を残し、高知の初ガツオ香川の讃岐うどんを食う。経路は下道・宿泊は道の駅を旨として移動に金をかけない、しかも装備はミニマム」である。
とか言いながら、クッカー(コッヘル)から「めし袋」まで、新たな装備品の数々を買い込んでいるのだが…まあ、それもまた楽し。

景色がよければ渋滞もOK? 7:00 4連休初日はちょい渋る
さて初日は特に観光の予定もなく、とにかくできるだけ遠方まで走るのが目的である。朝から24℃という初夏の陽気の中、四国ツアーに出発。
予定通り7:00に発ったものの、GW連休初日の国道は当然渋滞がち。まあ先を急ぐでもなし、気長に富士山なぞパチリ。

ちょっぴり緊張気味 11:45 yoko、ウチのクルマを初運転
長丁場を一人で運転は少々無謀なので、田舎道(失礼)を利用してyokoがいよいよ試運転。エンスト数回(笑)。車体の大きさ・マニュアルシフトに最初はややこわばっていたものの、無難にこなす辺りはサスガ。
右手には、我が家定番の“ドライビンググローブ”(またの名を軍手)をはめている。

真っ赤なカップヌードル 13:30 お昼は定番?カップヌードル
静岡市の「道の駅宇津ノ谷」でお昼。予定よりは遅れ気味だが、さっそく外ゴハンをやりたくて、お湯をわかす。
メニューは、新製品だという「カップヌードル韓国風辛口」。う〜ん、very hotだぜ!

蓋を取ると湯気が立ちのぼり… 19:00 愛知県に突入、味噌煮込みうどんに挑戦
美味しいお店等はチェックして来なかったので、目に付いたお店に適当に入る。
ちょっと「ほうとう」風の、シコシコと言えなくもない麺は正当派なのか? 赤だしのお味は、なかなか。
腹ごしらえをしてもうひとっ走り(国道23号線は高速道みたいですごいなあ)、21:45に今夜の投宿先、三重県は「道の駅菰野」に無事到着。
小ぢんまりとした道の駅で、トイレそばの未舗装部分は国道からも遠い位置にあり、明るすぎず静かで快適。どうも宿泊組らしい車が意外に多くびっくり。

府中から菰野まで 第1日の旅程
おおむね国道1号を利用し、7:00発、21:45分着。走行距離約406km。
yokoのコメント:
・みそ煮込みうどんに卵が入っていないが、これが正式? 納得行かない。
・寝ている時、開けた窓から蚊が侵入。yutaka刺される。

2002.5.4[第2日]
三重→奈良→大阪→兵庫(淡路)
 
いつもながら雨もまたオツ 7:00 菰野・雨の朝食
昨夜からの雨が降り止まず、デッキに座っての朝食。それでもしっかりパンを焼き、卵を焼き…キャンプ用のトースターやクッカーが大活躍なのである。

絶妙な構図だなあ
下々の者はここまで
11:40 お伊勢さん参り
年来行ってみたかった伊勢神宮(内宮)に参拝。
鬱蒼とした杉の森に感服するとともに、鼓ケ岳に立ち上る霞の風景には威圧すら感じる。年月の重みはやはり凄いぞ。
本社にたどりつくが、下々の者は見ることはできない。その前にある門のようなものを拝むのだが、その向こうにちらっと見え隠れしている本社は撮影も禁止となっている。
しかし、引き続き雨である。一番あちこち物見遊山する予定だった今日に限ってなあ…雨男の面目躍如だな…(==;)。

福きたる 12:30 参拝帰りに見た、ある軒下
さすが伊勢ということなのか、家々の軒下には、しめなわや幣のようなものが掲げられている。写真のものには「笑門」の文字があり、なんとも愛らしい。

絶妙の塩 13:50 うーん、またもや…
昼食はyokoの希望によりソバ(この辺り、麺類ばっか食べてるんだけど)。
一軒よさげなところに入りそびれ、後悔しながら走っていると、ようやくまたよさげな店(飯高・こめそ亭といったか?)を発見。ソバも美味しかったし、店先で炭焼きしていたアマゴの塩焼きがまた絶品! 思わず1本ずつ買ってかぶりついた。

絵ハガキみたいな写真になってしまった… 16:00 石舞台古墳はみものだったが
続いて奈良県は明日香村に、これも年来見てみたかった「石舞台古墳」を尋ねる。蘇我馬子の墳墓ではないかとされるこの奇妙な古墳、思っていたより見応え充分。展示状態も美しく、いいトコだったが、駐車場500円、見物料二人で500円はチト高い…明日香村ボりすぎじゃ?(^^;)
でも、小雨がちだったのも相まって、あをによし奈良の山々は美しかった。
このあと、近くの「太子の湯」に浸かり、今夜の宿営地淡路へと走る。今夜はプチBBQだし余り遅くなるのも嫌だったので、禁を破って高速一気。大阪の都市高速は初めて走ったが、ジェットコースターみたいだった。

流れるイルミネーション… 20:00 明石大橋は雨だった
初めて通る、雨の「本四高速」。その美しい姿をなんとかデジカメに収めようと躍起になるyoko。10枚ほど挑戦した中のベスト・ショットがこれ。うん、なかなか。

コンクリートの山塊 20:20 巨大な橋脚にyoko絶句
今夜の宿は、明石大橋の“たもと”にある「道の駅あわじ」。その駐車場にそびえ立つ、巨大な橋を支えるための橋脚のあまりの巨大さに、土木設計の心得があるyokoは「人類がやっちゃいけない所業がここにもまたひとつ…」と、しばし絶句。
なかなか広い道の駅だが、ここも宿泊車多数。意外にみんなやってるのね。ただ、キャンプチェアを出してミニキャンプ風の人はいたが、炭火をおこしてるヤツぁ、ほかにはいなかった。

う〜ん、ジュ〜シィ〜 21:00 久しぶりの牛肉は松阪だった
伊勢神宮への道すがら立ち寄った松阪市のドライブインで、名産松阪牛、地物の椎茸や空豆(生産者の名前入り)などを購入。小さな飛騨コンロを出してプチBBQ(もちろん備長炭持参)である。岩塩コショーのシンプルな味付けがぴったりの、松阪牛のとろける触感にうっとり。「文子(生産者)の椎茸」も美味しかったぞ。

菰野から淡路まで 第2日の旅程
カーナビと地図をフル動員して経路の効率化を図る。8:40発、20:20分着。走行距離約327km。
上記のほかでは、「北海道」の命名者の記念館が道すがらにあって驚いた。
yokoのコメント:
・(休憩した)道の駅飯高にツバメの巣あり。
・橋台の大きさにびっくり。
・石舞台の巨石もすごい。
・松阪牛の美味しさに感動。
・文子さんのしいたけ絶品。
・そらまめのゆで具合まーまー。(いつもゆですぎる傾向があるので)
・時々(プチBBQへの)見物人現る。
・明石焼き食べたかった。
・大阪のたこ焼き残念。(時間がなく大阪市内は高速でブッチしたため)
・2台横に止まっていた車のおじさん、カラスのような鳥と一緒に旅か?

2002.5.5[第3日]
兵庫→徳島→高知
 
もひとつ明石大橋 9:10 霧に消える明石大橋
朝食は讃岐うどんだからと、コーヒー、スープにゆで卵の簡単な食事を済ませ、出発…と思ったら、目的のうどん屋さんまで意外に遠く、営業時間中に着けそうにないことが判明(讃岐うどんの名店は軒並み早朝〜昼くらいの営業なのだ)。しかたがないので旅程を変え、今日は高知まで一気走りすることにする。何となく煮え切らない感じで出発。
その直前に再び見た明石大橋は、なんと幻想的な霧の中に架かっていたのだった。

自然の宝庫だ四国 15:00 のどかで雄大なり大歩危
一路高知へと向かう国道32号線。吉野川沿いのその道は、大歩危(おおぼけ)峡谷に沿って走っている。鬱蒼とした山々、急峻な谷沢(ラフティングのメッカでもあるらしい)の実にダイナミックな風景は、実に目を癒してくれた。
しかしどことなく自然で時間がゆっくりと流れているたたずまいは居心地よさげでもあり、yokoは「四国に住んでもいい…」と思わずつぶやいたのである。

まさに見上げた偉容 15:55 日本一の大杉!
その大歩危を過ぎ、休憩に立ち寄った「道の駅大杉」。ここには、ちょっと上がったところに日本一の太さを誇る杉の木があるという。トイレに寄り飲み物を買って、yutakaは先を急ごうとしたのだが、yokoが「杉、見ていかないの?」と言うので、どうせ大したことあるまいと思いつつ上がってみることにした。いや〜、見てみてびっくり、推定樹齢3,000年という、呆れんばかりの大杉の偉容なのである。思いがけずいいもの見た。
そこに併設されている「資料館」がまた、単に昔の民家の納屋のような納戸のような、農機具、甲冑から朽ち果てたPENTAXのカメラまで怪しいものが展示してあり、妙な空間がいい味出していた。
さらに「美空ひばり歌碑」(亡くなる遠因となった交通事故が起きたのがここだったという)も併設されていたが、これは余計だった(^^;)。

夕陽に映えたはりまや橋
高知名物の数々が踊る
16:45 yoko、はりまや橋のたもとに立つ
高知市内の目的の店に、開店時間より早く着いてしまったので、近くにあるはりまや橋付近まで散策することにする。「橋脚」を指さし何ごとかつぶやくyoko。
ちょうど17:00に鳴り始めたカラクリ時計も、高知名物の数々が10分近く繰り広げられて面白かった。写真は、上下左右全部出た最高潮なシーン。

カツオのタタキは二皿目 17:00 さて今回のメイン・イベント
高知である。何たってカツオである。事前にガイドブックを買い込んで調べた居酒屋に入ってみる。皿鉢(さわち)がなかったので量こそ価格に比して今イチだったものの、無農薬ワラで焼いたというタタキは期待通り。このほかウツボのタタキ(意外にも淡泊な味だが、表皮のゼラチン質がなんとも)、太刀魚の塩焼きなぞをガツガツ喰いまくる。
店のおねーちゃんいわく、「カツオには3つあるんですよ。ハツガツオ、ハガツオ(端鰹か?)、それにハナカツオ。市場にいい初鰹がない時には、ハガツオの方が美味しいんです。でも一番美味しいのは、戻りガツオ。9月くらいが食べ頃ですよぉ〜」 9月にも来いってかい…。

淡路から高知まで 第3日の旅程
9:10発、20:20着。走行距離約271km。やはり1日にこのくらいの移動距離が、せわしなくなくてよいようだ。
朝のんびりし過ぎたり、混んで混んでで鳴門の渦しお見物を諦めたり、投宿予定だった道の駅が実は「旅の駅」でトイレ施設がなく、「道の駅南国」まで戻ってようやく安住の地にたどり着いたりと、どうも流れのよくなかった一日。でも景色や食い物は抜群だった。
道の駅南国は、その名の通りトロピカルなソテツ系の植え込みなどが印象的。トイレが奥まったところにありチト迷う。信号待ちをする暴走族を初めて見た(笑)。
yokoのコメント:
・朝のゆで卵をマヨネーズで食べたら美味しかった!
・ガスにけむる橋が本当に幻想的。
・カツオ、ウツボのたたきを食べる決意堅し。
・夜はビールでのんびり。(暑くなく寒くなく、夜気がちょうど気持ち良かった)

2002.5.6[第4日]
高知→愛媛→香川→岡山→兵庫→大阪→滋賀
 
待ち行列1時間10分
また喰いたいぞ、釜たま二玉
11:15 今日のキーワードは「山越え」である
「道の駅南国」を、今日こそはと7:00に出発、朝早くから午後早くまでしか営業していない讃岐うどんの名店を尋ねる。昨日通った道を戻ると早いのだが、それじゃ芸がないと選択した別の道がまた、とんでもない山越え道。半年分くらい、峠を運転したなあ…。
さてたどり着いたうどん屋さんは、その名も山越(やまごえ)うどん(シャレじゃないって)。いわゆる「製麺所系うどん屋さん」として超有名なこの店、着いてみると、ディズニーランドも裸足で逃げ出す1時間以上の大行列…これまたいわば山越えの気分である。
「うどんがそこまで旨いのか!?」と半信半疑だったが、そのコシはまさに絶品。麺、卵、ダシのシンプルな構成にこれほど行列ができる理由も納得なのであった。

そら登れやれ登れ
竹の杖が雰囲気ぴったり
12:50 「ついでに」と暴言を吐きつつこんぴらさん参り
これまでどうもシンパシーが持てなかった香川県なのであるが、近くまで来たついでにと金刀比羅宮にお参りする(ついでにって、なんて罰当たりな…(^^;))。600段余という階段を上り、カヤブキのお宮を見上げるとそれは確かになかなかの雰囲気(写真は立派な建物だが、本社ではない…本社はあいにく工事中)。途中のお土産物屋で竹の杖を借りての上り下りや、よそのツアーについたおじさんガイドの楽しい説明を盗み聞きしたりなど、2時間以上も堪能してしまったのである。
朝がた立ち寄った道の駅の世話好きなおばちゃんといい、この後スーパーで買った干物の旨さといい、香川、意外と悪くない…。

一応、尾頭付き 19:30 HappyBirthday、yokoちん
というわけで、本日はyokoの誕生日であり、ケッコン記念日でもある。(またこの日当ホームページも一周年となりました。いつも見てくださってありがとう)
お祝いも兼ねて…でもないのだが、高速(瀬戸大橋)に乗る直前に立ち寄ったスーパーで写真の鯛、フグ、それにサゴシという聞いたこともない魚(※)などの干物、ソラマメなどを買い込み、最終夜の晩餐である。
場所は、某・栗東トレーニングセンター近くの「菩提寺SA」(帰路は一気に高速行なので道の駅ではない…しかしSAで炭火を起こし、干物を焼いているオレ達って一体?(笑))。そこに住むノラ猫の飛び入りもあり、小宴会はなかなかの盛り上がりなのだった。
そのサゴシとやらは半身が97円、鯛だって小振りだけど298円という安さなのだが、これがちゃんと旨い! う〜ん…やっぱ田舎(失礼)っていいなあ…。

※後で調べたら、サゴシはサワラのことであった。いわゆる出世魚なのだ。

高知から菩提寺SAまで 第4日の旅程
7:00発、19:10分着。走行距離約482km。今旅程中の1日最長距離を走る。下道だと意外に距離が稼げずチンタラって感じなのに、高速ってやっぱり凄いなあ。
yokoのコメント:
・うどんは1時間余待つが、そのコシの強さに感動。
・こんぴら参り、意外にじっくり参パイ。

2002.5.7[第5日]
滋賀→愛知→岐阜→長野→山梨→東京
 
不思議なめし袋
長旅の余韻の中で…
12:40 いよいよ最後の外ゴハン
最終日の朝食は、米をとぎもせず入れて湯がくだけでゴハンができるという不思議なめし袋を試す。若干メッコメシだったが、時間や量を工夫すれば次にはなんとかなるかな? サンマやイワシの蒲焼き缶がまた妙に旨い!
途中若干雨に降られるが、その合間を見て昼は双葉PAで残り物の整理。トーストにハムやチーズを乗せ、シャウエッセンを焼いてほおばる。外で喰えばなんでも旨い!

思い出の旅日記 15:00 四国ツアー、全日程を無事終了
引き続き高速を一気に走り、なんとかかんとか15:00前に無事到着。あら嬉しや、渋滞を心配してGWを1日長く取ったおかげで、ほぼ予定通りスムーズに帰って来ることができた。こうして長丁場を無事に乗り切れたのもお伊勢さん、こんぴらさんの御利益か…なんて。
いやーしかし、帰って風呂に浸かったらどっと疲れが出た…(^^;)。

※写真は、旅行中yokoがつけていた旅日記。

菩提寺から府中まで 第5日の旅程
9:00発、15:00分着。走行距離約449km。初日からの総走行距離は約1,935kmである。
地図を見れば見るほど、岡谷ジャンクション辺りの「山型の遠回り道」がタイムロスだな〜。
yokoのコメント:
・今夜はウチのベッドでぐっすりだ!
・でも車中泊も、初日はよく眠れなかったけど、だんだん慣れた。

全行程之図。1、2、3、4、Gぉーーる! なんちて yokoのリクエストにより、全行程図を作った。(苦労したぜ…)

※行程図制作はMapFanの「るーとMAP」サービスを利用。