母と息子は分かり合えるか

2008/08/05 火 13:31
HY


image[晴子情歌]

晴子情歌」 高村薫 (新潮社)


いざ買う段になって驚いたのは、ハードカバーで上下2巻の大作だったこと。(次の「新リア王」もだ) 古本ポチ作戦ではあったが、図書館を利用すべきだったと軽く後悔。

ま、買えば時間を気にせずのんびり読めるからいいんだけど。

さてこの小説、今までのものと全然毛色が違うんですな。
第一、事件が起こらない。人間の内面に深く切り込む新境地、というように説明されているが、確かにそういう野心が感じられる。

「晴子」というのは母である。
「母と息子は本質的にわかり合えるのか?」 それがテーマのように思われる。

息子彰之は、大学を出てから遠洋漁船に乗り込んでスケソウダラとかを獲っている。
息子に、晴子は長い長い手紙を送る。
その手紙…青森・野辺地から北海道・初山別などを舞台にした母の少女時代から息子を産む辺りまでの回想と、現在(といっても昭和五十年頃)の北方の荒れ海を舞台にした息子を取り巻く人物や心象風景とが、交互に描かれる。

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