縄文は進んでいた。が…

2009/02/20 金 14:58
HY




ところでこの本、佐原真、小林達雄という2人の考古学者による対論である。

(たまたま前に読んだ本が「弁証法」なんで多少影響があるんだけど)対論が互いの証拠や主張をぶつけ合ってある成果(結論)を導き出すものであるとすれば、この本はいささか腰砕けに見えた。

いい部分はもちろんあるんだけど、噛み合わない部分ではまったく噛み合わないまま「この話はこの辺で」と打ち切ってしまったり、研究成果と感慨やゴシップとがまぜこぜだったりと、本の各所で情報の濃淡が激しい。

5回ほど会談したというが、それをほとんどすべて、そのまま本にしてしまったのではないか。

佐原氏は「縄紋」という呼び方を主張するが、表記が一部混乱しているなども含めて、ちと消化不良な本なのだった。


なお、冒頭の土偶は一般公開されていないらしい。残念。

[7] <<
comments (0)
trackbacks (0)


<< 國益
(26) キロロ -4℃ ユキ >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.23R]