staying in OHIO, USA 1998 (solo)



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(食)生活について
例えば「買い物」とひと口に言っても、車がないとどうしようもない。まさにアメリカである。車で出かけていって「ここがスーパー」「ここがレストラン」「ここが郵便局」等と教えてもらうが、いずれも巨大な路面店であり、その駐車場だけでも大海原、という規模なんである。
そのスーパーの中も、どれをとっても巨大の一語。その空間はもちろん、カートから棚からそこに並ぶ商品の数々まで、日本のものより三周りはデカい。
そうかと思うと日本食専門のスーパーもあり、前述桃屋のビン詰めお惣菜やラーメン、レトルトカレー等はもちろん、大根(Japanese Radish)や、冷凍とは言えサンマも手に入るのには驚いた。
実際、K氏は毎朝味噌汁を作り、ごはんを食べて会社に出ていくのだ(オレのために、面倒なのに作ってくれているのかも知れないけども・・・)。オレとしても、これほど日本食が食べられるとは思っていなかったのであった。またまた感謝。

ちなみにK氏の好物はサワークリーム、ザワークラウト、オリーブの実等々、いずれも直径15cmくらいのビン1本買って日に日に酒のツマミ、ご飯のアテとして食っているようだ・・・(カロリーが心配(笑))。


K氏は、簡単だがピリリと気の利いたものを作って食べさせてくれる。
中でも旨かったのは超簡単ポトフ。キャベツを煮、味付けをしただけなのだが、これがやたらに旨い。決め手はピリ辛の中華スープ(味覇という日本にもあるやつ)と、たっぷりと振り入れた白ゴマにあるらしい。このメニューは今後オレの食生活にもイタダキである。
そしてサンマ。サンマだよサンマ。アメリカでサンマが食えるとはなぁ。但し、もちろん七輪等で焼いたものではなく、オーブンで焼くのである(^^;)。でもちゃんとイケましたよ。
もう一つは何とおでん。しかしこれも、ガンモの類は高いというので、具はダイコンと卵のみ。いやいかにも男所帯って感じでこれまたナイスである(笑)。

でかくて柔くて旨くて安い…(涎) 一方米国食では、やはり肉と加工肉が出色。特にベーコンは、炒めるとどんどん脂が出て、カリカリに仕上がる。肉の安さとか旨さとかも羨ましい限り。


逆に外食系では、まずコロンバスに到着した夜に早速連れて行ってもらったアメリカン・レストラン。まずは牛肉でもってアメリカの洗礼を、というわけ。楽しみだったアメリカの肉だあ。嬉しい。サラダやビーンズの付け合わせとともに、食う。K氏が、付け合わせのベイクト・ポテトにサワークリームをたくさんかけてくれ、と言っている。
食事の話題は「アメリカ人はほんとよく食う」という辺りである。

次いではイタリアン・レストラン。パンやオリーブオイルが旨い。また、ポルチーニやハムのクリームソースで食べるパスタ。旨いうまい。1ガロン(4リットル強)も入ってるのかな、ハウスワインが大きな瓶に入れられてドンとテーブルに置かれ、好きなだけ飲む(飲んだ杯数を紙製のテーブルクロスに書いておいて後で申告)ってのも楽しい。

さらにロブスター(Red Lobsterである)。メインロブスターが14ドルと安く、しかも日本のRed Lobsterより旨い。「ぜったい美味しいから。私を信じて」とウェイトレスのおねーちゃんに奨められたイカのフライも、それだけでメインディッシュってくらい量があったが旨かった。いやー。

典型的なダイニングレストラン店内。薄暗く、ネオンがあり、フットボールの試合が流れ…
これまでアメリカに来た時は、ステーキとオレンジジュースくらいで、後は旨いものはないなあと思っていたのだが、この辺りは大都市じゃないせいなのか、意外に何を食ってもイケる。
外で食うときは、うっかりすると本当にすごい量が出てくるし、K氏が「来た時と帰る時の写真を撮って較べましょう」と茶化すが、どれもホイホイ食べてしまう。まじ大太りしそうで恐いである・・・(^^;)。


「生活について」って…何だか食生活の話ばかりになっちまった。

生活について
ある日、女性の声で間違い電話。間違いじゃないか?と言うと、今度は「その誰それを知らないか?」と言う。可笑しい。
電話で英語を聞き取るのは大変だからイヤなんだけど、この後もたびたび間違い電話がある。アメリカ人はよく確かめずに電話をかける傾向があるのか?

郵便局内の風景。コンビニみたいだよね・・・

郵便のシステムも面白い。自分で郵便局へ赴いてもいいのだが、アパートメント区画に立っているメールポストに入れて、赤い印を立てておけば持って行ってくれる。郵便屋さんは配るだけではないのである。

パンプキン売りのおじちゃんをはいパチリ
ハロウィーン
10月の最終土曜はハロウィーン。子供はもちろん、大人もちと悪乗り気味で家や庭の飾り付けをする。
特に楽しいのは田舎道。たくさんのパンプキンを並べたり、庭中おばけのように白い布を張り巡らせたり、馬の麦藁人形なんかもある。明るい黄葉の風景の中で、ホーム・スウィート・ホームをみんなが演出している。

外食について-1
さてお待ちかねの外食情報(待ってないって?)。
連れて行ってもらったレストランなどを紹介してみよう。

シュミッツ…このコロンバスはドイツ系移民が拓いた土地だという。同店は、かれらの末裔が住む街区にあるドイツ料理店。本格的なソーセージ、ザワークラウト、ポテトサラダなどが旨い!

カリブー…K氏御用達のコーヒーショップ。こっちでは喫茶店すら路面店なのだな。レギュラーサイズでも巨大なマグに入ってくる。げふっ。ベーグルショップと隣接。

フーターズ…この店は凄いよ。何が凄いって、真っ赤っかなチリソースにひたした名物・手羽先の唐揚げ(発祥の地にちなみ、Buffalo Wingというらしい)も凄く旨いが、特筆すべきはウエイトレスのおねーちゃんたち。金髪なびかせ、ぱつぱつのタンクトップにショートパンツというあで姿! その胸元のまぶしいことと言ったら…。女の子も乗り乗りでやっているらしく、オーダーをメモったボールペンを胸の間に挟んだりしている。比較的おじさん客が多いのがご愛敬(でも家族連れも多い)。

チリズ…TVCMもやってるチェーン店。正調アメリカ料理。確かハンバーガーを食ったんだが、旨かったよ。

外食について-2
NFLの項で、「バケツいっぱい牡蠣の食える店!が無くなっていた」という話を書いた。
K氏は諦めきれず、同僚さんに問い合わせたところ、閉店はしていない、電話番号はこうこうだ、と教えてくれたそうな。電話してみると、確かにつながるではないか。喜ぶK氏。期待膨らむオレ。
そんなある日、2人でインディアナポリスまで行った帰路、いそいそと探してみた。店の名は「Shuckin' Shack」といい、借金で借苦じゃあツブれてんじゃないのーあははー?なんて言いながら行ったら本当に無かったという、その店である。(敢えて訳すなら「牡蠣剥き小屋」というほどの意味か)
しかしイザ見つけてみると、それは紛れもなくK氏の記憶にある店であった。「無い」と思ったのは、なぁんだ、K氏が場所を勘違いしていただけというわけである。

ともあれ店はあった!
2人は、日本なら中央にイケスがあろうかと言った趣の、コの字型のカウンターの一角に座る。頼むはビール、そして「バケツいっぱいの牡蠣」、さらに活ハマグリである。

バケツいっぱいの牡蠣とハマグリ 本当にバケツにいっぱい…それはケンタッキーフライドチキンのパーティバレルほどのバケツに、殻付きのままどーんと登場した。それを、細腕小尻のかわいーおねえちゃんがガシガシと剥いてくれるのだ。1コどうぞ、もう1コいかが、なぞという悠長なものではない、ほっておくとカウンターに剥かれた牡蠣が5コも6コもどんどん並んでしまう勢いなのである。これはまさに牡蠣のわんこそば!!
最初それこそ悠長にカップのクラムチャウダーをすすっていたオレも、そのただならぬ雰囲気に押され、牡蠣に取り組まざるを得ない。
薬味はレモンのみ(そこがまたイキではないか!)、喰った殻は、カウンター内側の、むかーしの台所風のタイルならぬレンガの流しにどんどん落として行く。
おれたちが溺れるか、おねえちゃんがくたびれるか、勝つのはどっちだ?的なバトルが繰り広げられた。そして最後の数個というところで、おねえちゃんが別のおねえちゃんに何事か耳打ちし、一瞬、係を替わった。やったぞオレタチ…って勝ち負けじゃないのだが。
しかし牡蠣。そりゃ、パリ、あるいは仙台で喰った絶品と比べることはできないが、この内陸になぜ…と思われるほどの佳味なのであった。それにしても一体何個喰ったろうか?

次いで、やはりバケツにて供されし半ダースのハマグリ。これまたおねえちゃんがガシガシと剥いてくれる。姿形にはこだわらぬ、そのバトル感覚がむしろ嬉しい。さっそく口へと運ぶ。

何だ、これは。

マジでむせかえるほどの芳醇な味が広がる。
こんなに旨いハマグリを喰ったのは、貧乏人だから仕方がないが、おれァ初めてだ。
アメリカで活ハマグリに感動するとは、生食イノチの日本人の名折れだ! どれ、今度は素材の善し悪しがいっそう出る「蒸し」で出してみぃ! と注文すると、これがまた…うう…負けた。肉ばかりではなく、魚介類においても、この夜、日本はアメリカに負けたのである…。
おそらくは日本でも、高級料亭ででもなければ口に入るまいと思われる濃厚な慈味を含んだ肉厚のハマグリ。お吸い物にしたら、ものすげーいいダシが出るだろうなあ…と口中ヨダレにしながら、目を遠くさせるオレなのであった…。
(ちょっとKクンよー、来週もっかい来ようよ!(笑))

外食について-3
引き続き、レストラン探訪記。
(食事の時にはあまりカメラを持ち込まなかったので、残念ながら写真がない・・・)

Minga(民家)


その響きからもわかる通り、韓国料理の店である。
比較的小柄なモールの中にあり、月曜の夜だったためか、わしらの他には1組しか客がいない。メニューを見ると、料理名の音写がアルファベットで書いてあるので、家の近所で韓国料理に慣れ親しんでいるオレなんかには分かりやすい。プルコギとかユッケとかマンドゥクッとかね。
お店のおばちゃんはカタコトだが日本語で話しかけてくれる。日本人客も多いのであろう。それに顔つきや服装から、日本人だか中国人だかというのはわかるものであるらしい。

「夕べはお呼ばれでBBQ肉を喰ったから軽めに行こうね」なぞといいつつ、餃子のスープ、ユッケジャン、ユッケ、骨付きカルビなどと、つい頼みまくってしまう。

韓国へ行くと普通のことらしいのだが、まず11皿もの小鉢が出てくる。ナムルやキムチ、おいもの揚げたの、豆もやし、青菜など多彩な美味。
おれたちなんか、これとごはんとひと椀のスープだけで満足なのになあ、とか言いながらはぐはぐ喰う。スープは期待に違わずいい慈味が出ている。
そして圧巻はユッケ(牛肉のタタキ)だ! その価格14ドルだったか、日本の焼き肉料理店で出てくるものとはまず量が違う。4〜5倍はあろうか、山盛りなのだ。これも日本でならお箸でちびちび喰うところだが、それでは夜が明ける、はぐはぐ喰う。さすがは牛肉の国の牛肉の国の料理である(なんだかわからんが)、その新鮮さと食い応えは「うなされる」ものがあった…やり場のない精力ってところか…。

そうこうしているうちに、あっという間に腹一杯。もはや最後の骨付きカルビなぞ食うどころの話ではない。そこはまたアメリカのよき習慣、「Doggy Bag」の登場。さすがに「家の犬にやるから包んでくれ」とお店の人には言わないらしいが、食べ残しを指さして「I will take out」とやると、ごく当たり前に発泡スチロールのパックに入れてくれる。K氏はそれを、ちゃんと翌日のお弁当に持って行った。ニンニクくさくなかったろうか…ちょっと心配である。

なお、この店での支払い、この1カ月の最高額であった。喰いきれないほど頼むせいなんだけどね…。

Bravo!


ハイソな客が集うイタメシ屋である。
ここはウェイティング・バーが有名だそうで、なるほどビジネスを終えた善男善女が大勢カウンターの周りを取り囲んでいる。
ここDublinにはシオトだか何だかという川が流れており、その水辺にお金持ちたちが住んでいる。Bravo!はチェーン店だが、ちょうどそのヘリの部分に位置しており、金曜の夜ともなるとたまたまそういう方々が集まってくるのだという。
わしらも席待ちの間、ビールなぞを飲みながら雰囲気を楽しむ。K氏が「言葉がわかれば、彼らが何言ってるかわかるんだけどなァ」とか言っている。盗み聞きしてどうするの(笑)。

アメリカのレストランは、どこもウェイティングバーが広くて、待ち時間もさほど退屈しなくて済む。
店の中を見やると、大きな窯があり、中で燃える薪の炎が見えている。本格的な薪焼きのピザがまた自慢の店なのだ。期待は盛り上がる。

20〜30分ほどして、順番が回ってくる。
こちらでは店に入って名前を言うだけでなく、ページャーを渡してくれる。手などに持っていると、呼び出しの時にブルブル震えるアレだ。名前を大声で呼ばれるよりスマートだよね。

さてテーブルにつく。落ち着いた照明、装飾された店内、いつもながら「男が相手でさえなければなあ…」と、お互い口には出さないが思う2人なのであった。
その、マキ焼きのピザ、エビクリームソースのペンネ、シーザースサラダ、カベルネソーヴィニオン系ワインなぞ注文し、堪能する。very niceである。相手が男でさえなければなあ…。

Sunflower


中華料理店である。
比較的明るい店内。テーブル間隔が狭いので、人が通るたびに荷物が当たったりする。がやがやと人の話し声が高く、会話に苦労するほどである。それがまた中華料理ぽくていいのである。客層は多彩で、東洋系も多いが白人だけのテーブルもかなりある。
今回はK氏の同僚である日本人女性(ご主人がアメリカ人)、Eさんもご一緒である。

まずは前菜でソフトシェルクラブをいただく。
彼らはここへ来るたび、前菜にはハラペーニョの青い姿も華々しいイカのホットフリット炒め(正式名称は忘れた:ホットはもちろん暖かいという意味ではなく、「辛い」という意味である)を頼むと言うのだが、今回はメニューでソフトシェルクラブを発見した私の反応が異常に早かったようで、わがままを聞いてもらった。
そしてホットオニオンスープ(だっけか)。またホットである…がお奨めだけあって非常に美味しい。
さらに海老、豚、牛の料理三品を選ぶ。3人だと料理のバリエーションが増えていいのも中華料理の特長である。なぞと言いながら3品頼むと、また喰いきれないほど出て来てしまった…(Doggy BagでK氏の翌日のお弁当のおかずになったのは言うまでもない)。

3人いると話もより弾む。
以下は、このときの話題。

かねがねオレは、「オハイオの秋は紅葉が美しい、しかし虫の音も雑音と聞く欧米人のこと、この紅葉も“葉っぱが落ちてめんどくさい”くらいにしか思っていないに違いない、実にけしからん」とか一方的に思っていたのだが、改めて聞くとアメリカ人も紅葉は楽しむのだ、という。失礼した。

次いで、カナディアン・クオーターの話。クオーターというのは25セント玉のこと。他の貨幣はともかく、このクオーター、カナダのものとアメリカのものが酷似している。自販機で使えるに違いない!と私は思ったのだが、あにはからんや結構、自販機でものを買った時のオツリとしてカナダ・クオーターが出て来たりして腹が立つことがある、とEさん。そうして迷惑を被る人がいるかと思うとナンなのだが、内心ちょっとほくそ笑むオレなのであった(後に実践してみたが(おいおい(^^;))、少なくとも2つの自販機ではできなかった…意外にちゃんとできているものである)。
ちなみにカナダドルはアメリカドルの7割くらいの価値である。

さらに、Fから始まる悪い言葉の話。“Ass Hole”の使い方とかね…おれたちったら食事しながらなんてことを…。

そして道ばたで死んでいる小動物の話。スカンクを踏んだ話、一度だけ、ウサギをひき殺してしまった話、鹿が出てきたらスピードを緩めてはいけない、はじき飛ばさないとフロントガラスを突き破って首の骨を折られたりする云々といった話…おれたちったら食事しながらなんてことを…。


その後もう一軒。金曜だったので、本屋さんでカントリーのホームリィなライブをやっているという。
その本屋さん、中にコーヒーを飲めるコーナーがあって、そこにどっかと座って、買ってもない本を開いて読んでいても叱られないのだという。実に大らかで羨ましい。
ライブは6弦ベースを操るおいちゃんとギターのおいちゃん、歌のおばちゃん3人のバンド。素朴で楽しかった。

Alexander's


オハイオ最後の夜のこと、とっときの店に連れて行ってもらった。絶品のプライムリブである。
ちょうどその昼、K氏が冷凍して取り置きしていたカレーを1パック失敬した後だったので、夜なのに腹が減らない。しかしアメリカの肉も当面最後かと思うと、ここでセーブすることなぞできるわけがない。悲壮な覚悟でメニューに臨む。

ウェイター氏から奨められるままにスモークサーモンの前菜、そしてブラックビーンのスープ、サラダとベイクトポテトがついた12オンスのプライムリブステーキ、それにハウスワインを注文する。頼みすぎかな…いや、イザとなったらDoggy Bagもあるから…と自らを励ましながら料理を待つ。

まず出てきたのは…なんと、暖かい、メインディッシュのように分厚いスモークサーモン! 日本のように薄切りにして冷たくしたものを想像していたのだが、これがまったく違う。カタマリなのだ。肉をほぐしつつ付け合わせのパンに乗せて口へ運ぶ。
なんだこりゃ!
すげーー旨い! 確かに、生サーモンをこの店でスモークしたと説明にあった通り…いや、それ以上のデキバエ。口の中でとろける脂の乗ったサーモンが心地よい。

次いでブラックビーンのスープ。これもカップスープだと勝手に思っていたのだが、ボウルでちゃんと出てきてびっくり。
皿が出る直前、K氏は「豆料理はあんまり好きじゃなくて…」と言っていた癖に、その同じ口であれよあれよという間に平らげてしまった。オレは後の料理のことを冷静に考え、ウェイター氏に「very nice! but too much to me...」とか言い訳をしながら、半分ほど残す。

さらにサラダが続く。位置づけは「ステーキの付け合わせ」なのだが、しっかり一皿、チーズのたっぷり乗ったシーザースサラダが出てくる。ちゃんと冷たいお皿に新鮮な野菜、とろりとしたドレッシング。旨い。旨いのだが、泣く泣く半分残す。ああ他の機会ならおまえを全部食べてあげられるのになァ…。

そして! メインのプライムリブである。12オンスというと、計算すると340g少々になる。その横には、チーズとバタがたっぷり乗ったベイクトポテト。くへー、アメリカの肉ー。これがまた柔らかく、夢見るがごときジューシィな味わい…。当然もう限界を超えているのに、ナイフとフォークが止まらない…。
胃は滅茶苦茶にしんどいが、至福のひとときなのであった。

しかしK氏は、ああなんたることか肉を1/4ほども残したのである。豆のスープが敗因だったね。


最後だからというわけで、無謀ではあったがデザートも頼んでみることになった(ああ…)。

とにかく、アメリカのこういったお菓子は無茶無茶に甘い。スーパーのお菓子売り場のそばなどを通ると、その匂いだけで卒倒しそうになるくらいだ。メニューを見ると、これまたスーパーなんとかとかスペシャルなんとかという名前が載っている。くらくらする。
結局、蜜壺に直接漬け込んでもこう甘くはなるまいと思われるケーキと、とってもプレミア〜ムなアイスクリームが載ったものを一皿。ま、まずくはなかったけどさ…。

これだけ喰って約70ドル(約8,400円)。インクレディボーな安さ!

だがそれにつけても…日本に帰ったらうんと運動しよう…。

ザ・ファスト・フード


おまけ。アメリカと言えばファスト・フードの本場だわけだが、日本にある店にも何軒か入った。

Wendy's…日本では余り入ったことがないのでなんだが、「Classical Combo」というセットメニューがあって、いかにも無骨に挽きました、という肉が挟まったハンバーガーが食える。なかなかイケる。

これはカナダの店だけど McDonald…日本に比べて肉質もいいんだけど、何よりピクルスが利いてるんだよね。日本でもこれ、やってくんないかな。

KFC…ケンタッキーフライドチキン。「フライ」というのがハイ・ファットな感じでよろしくないので、こっちではもっぱら略称で呼ばれているという。おれらなんかケンチキって略すけどね(違)。
で、本場?ケンタッキー州で入ったKFC、味はなんと日本と一緒。マニュアルがしっかりしているというか何というか。しかし唯一違うのが、その圧倒的な量! 1ピースが、鶏を半分使ってんじゃねーのと思うくらいデカい! お腹が減っていたし、ケンチキ大好きなオレとしては3ピースのMeal(セットメニューのこと)を頼んだのだが、もう泣きそうだった。

いや凄いっす、アメリカ。