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2006/06/18 日

富士から槍へ(な気分)

そろそろ遠出を…と思うんだけど、土曜に天気が崩れる傾向が続いているので、今週も日帰りです。風不死岳(写真右奥、1,102.5m)に行って来ました。せっかくなので、前回登った時にいたく感動した樽前山の溶岩ドームもまた間近に見ようということで、樽前山(東山)からのハシゴでした。

例によって7合目までクルマで入ります。ヒュッテ駐車場はかなり混んでいて、そうとう手前に路駐。9:10、登行開始です。

樽前山は、いまだ噴煙も上がっている活火山。木もまだほとんど生えていず、足もとは軽石と灰かぐらの山です。溶岩ドームの姿はまさに偉容ですが、ちょっと歩きにくいことは富士山と似ています。

東山から少し下り、写真左手前の932m峰をまず目指します。ここを越えて、風不死方面へ合流しようという魂胆。

いやところがです。932m峰から北へ下りる(地図の矢印の)道がない。どうしたことかと思っていると、ピークで休憩していた人が「今はないみたいですよ」と教えてくれました。なんと、またもやですかー。そんなことならこのピークは踏まなくてよかったのに…。
しかたないので、登って来た道をまた下ります(GPSの赤いラインはちょっとズレていますが同じ道)。ま、眺めもよかったのでいいのですが。

ともあれ、東側の巻き道を北上して行きますと、小灌木やら木が現れ始めます。荒れ地にまず生えるという白樺の子っこたちが、なんだか盆栽みたいでカワイイです。
風不死岳に入ると、かなり見事な白樺林が広がります。
この景色の急変ぶりは、同じ日の山行とは思えないほどでした。

さてしかし、景色を楽しんでいたのはそこらまで。聞きしにまさる急登が始まりました。しばしばロープや鎖が張ってある岩場は、久々の(山歩きではなく)山登り・岩登り。夕べ、買って来たばかりの「ヤマケイ」7月号で「槍の穂先の登り方」を予習しておいたのが役立ちました(嘘)。

時々心臓がばくばくいうわ、汗だくになるわしながら、標高を稼ぎます。
空が見えたのでおお!ついにピークか!と思ったら、その向こうにさらに高い場所が見えました。まだだったか…。
何人かの人がお昼しているその場所へ。やっと着いたぞ!と思ったら、そのまた向こうに人だかりのしている本当のピークが見えました。そこへ行くには、またひと山下りて登っていかねばなりません。う~~ん、この山、本当に侮れんな(笑)。

ともあれ、着きました。ピークは狭かったのですが、景色は素晴らしかった。写真は眼下に広がる支笏湖と、恵庭岳です。

飯を食い、ロープ場鎖場を快調に下り、樽前下の溶岩の道を歩きます。
いつ果てるともない道も、歩ってればいつか着く。最後の灌木林を抜けると、駐車場でした。15:00着。約6時間、みっちり歩きました。

*
ところで風不死岳(ふっぷしだけ)という名前ですが、「とど松(フ)が群生しているところ」という意味か、といいます。でもとど松は見かけませんでした。植生が変わったのか、別の場所の名称が適用されたのか、残念ながらわからない地名です。

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Comments

すごい名前の山だ。
対岸の恵庭岳は走ってて目に付く山なので、いつか行ってみたいなーと思っていますが、道路側はあまり気にしていませんでした。
出張ついでに何処か登って帰ろうとおもいつつ、なかなかこれが。
wikipediaには樽前山からのルートは一般的とあります。
藤子不二雄(A)のマンガで「風死山」というおどろおどろしい山を見たことがあって、ずっとおどろおどろしいイメージを思い描いていました(笑)。よく見たら「不死」なんだけどね。

恵庭岳も、今はピークを踏めません(活火山だからね)。なので人気も今いちっぽいのかなー。
オコタンペ湖の辺から見上げると、ものすごい迫力です。
私は,風不死は熊が出る山というイメージです.苔のゲートから行かなかったのねん.
>hiroshi
妹のダンナも「熊、出るでしょー」って言って敬遠してたなぁ。
そんなに恐れすぎる必要はないと思うけど、支笏湖周辺には、いるはず。

苔の洞門ルート、ぜひ歩きたいねぇ。でも現在クローズになっています。
岩の崩落があったのと苔の保護のためだって。

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