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2008/06/05 木

交響曲第200番

フィンランドの作曲家/指揮者のレイフ・セーゲルスタムという人が交響曲を200曲も作っているという
ベートーヴェン以降、交響曲は1人9曲までと決まっている。
いや別に決まっているわけではないけど、少なくとも歴史的な作曲家においては9曲前後の場合が多く、だいたいそのくらいが創造の限界なのではないかと評論家の諸井誠氏は言っていた。

もちろん、ショスタコービッチのようにスゴイのを15曲仕上げた人もいるが、「交響曲」の思想性・音楽性の凝縮度を思えば、そう多作できるものでないのは自明だろう。
なにをもって「交響曲」とするかも、議論の分かれているところである。

なので、200曲の交響曲といっても、その創作意欲にはまず驚くけれども、当然ながら内容を見てみないと(聴いてみないと)なんとも言いようがない。結局、交響曲という名の小品なのでは?とも思う。

で、取りあえず記事に記されているFinnish Music Information Centreを覗きに行ってみる。
詳しくは見てないけど、音楽家向けのライブラリなのかなぁ?

くだんの200番はまだ詳細が記載されていないようなので、190番の項を見る。

Symphony No. 190 (2007)

Composer:Segerstam, Leif

Title:Symphony No. 190("UFO, Under F & Over...")

Instruments: 2222 4331 13 2, 2pno, str
Additional Instruments:[pic, ehn, bcl, cbsn]
Duration:24'
FIMIC No. 20444

Price/availability:
Score 3€
Parts On Hire

2007は作曲年?(2007年1年間で17~8曲作られている)

「UFO, Under F & Over...」という副題がついているようだ(^^;)。(未確認飛行物体と掛けているかも知れないが、下のF音以上、という意味かと想像)

「2222 4331 13 2, 2pno, str」という記号は編成と思われる。木管各2本、ホルン4本、TP3本、TB3本、テューバ1本、ティンパニ1、打楽器3、次の「2」は不明(ハープ?)、2ピアノ、弦楽五部。
それにピッコロ、イングリッシュホルン、バスクラ、コントラバスーンがAdditionalということだろう。マーラーかブルックナー並のフルオーケストラ編成である。

気になるのは次の「Duration」(演奏時間?)で、掲載交響曲はすべて24分となっている。それはヘンなので、貸し出し期間かなんかかも知れない。

スコアは3ユーロ(500円くらいだ)で売られているらしい。
(パート譜は賃貸し)

ふーん。

記事に戻ると、こうとも書かれている。
「第10番代から第20番代あたりの初期作品がいくつか録音されているばかりのようで、これらを聴いても全200曲の全貌を知ることはできない。」

そりゃそうだ。
せっかくの楽曲が実際に演奏されることもなく、陽の目を見ないのはいかにもかわいそうだ。

そこでふと思う。
3ユーロもいいけれども、こういうのはスコアをネットに無料で放流してはどうか。ネット職人さんが面白がって音源化してくれるのではないか。

200番だけに、Symphony 2.0とか…。

なぜか駄洒落オチになってしまったが、オレもスコアがあったらやってみたい。という話でした。

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