<< いいのかな? | main | 「冬」のケハイ2009(2) >>

2008/10/01 水

プロ野球観戦術

プロ野球観戦術」 江夏豊 (スキージャーナル)

試合前から始まり、一試合を一回表裏・序盤・中盤・終盤という局面別に分けて、投打の攻防や駆け引きのキーポイントを往年の名投手・江夏豊氏がインタビュー形式で語り尽くす。
(聞き手は「プロ野球職人伝説」などの著書があるジャーナリスト、木村公一氏)

冒頭、試合前の風景(何時に球場へ入り、どうウォーミングアップするかなど)の説明を読んでいる時は、これはわざわざ江夏が語るまでもないんじゃないの?とか、ほかならぬ「江夏のマウンド」からしか見えないことが語られるんじゃないか?とか疑念が湧いたんだけど、読み進めるうちにそれは払拭。

初球はなにから入るか? 打ち気にはやる打者をどう攻略するか? バントを警戒する場面でなにを考えるか? 中継ぎ・ストッパーの気構えは? など、プロ野球好きならぜひ知っておきたいプレーの機微や見るべきポイントが次々に出てくる。

江夏氏、やっぱ肩(球速とコントロール)がいいだけじゃない、よく野球を考えて来た人なんだね。サスガとしか言いようがない。

野村克也氏の著書とならび、日本のプロ野球の奥深さを知る上でも役に立つ。
好著。

Trackback URL


Comments

Comment form