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2011/05/29 日

続・シベリウスの謎

ヒトサマにお薦めしておいて未読だったのを、既読にした。
シベリウス―写真でたどる生涯
シベリウス―写真でたどる生涯」 マッティ・フットゥネン (音楽之友社)


タイトルの通り写真・図版が豊富で、しかも基本的に1見開きに1話題という構成がなかなか読みやすくてチャーミングな本。(奥さんめっちゃかわいいし)

訳者は前に読んだ本の著者で、監修者はいつぞやKitaraで聴いた舘野泉氏(脳出血でたおれる前)である。

大変な上がり症だったとか、歌曲におけるスウェーデン語とフィン語の問題とか、前の本には出ていなかったトピックもありつつ、チャーミングな構成ゆえもうちょっと掘り下げて欲しい部分もある。オンガクはディテールに宿るのよ…。

さて、肝心な「謎」についてだが、ズバリ「謎の年月」というページを割いておおむね納得できることが書いてあった。

第8交響曲にはやはり着手されていたらしいこと(「作曲の筆を一切とらなかった」わけではない)、しかし構想している曲に満足できず、結局焼き捨てたらしいことなどが書かれている。

第4や第7という深く内面に根ざした曲を書き上げた後では、新しい曲が完成できなかったということのようである。

今でもそうだと思うが、音楽家(ミュージシャン)が常に新しいもの・境地を求めて戦う相手は、まずはプレッシャーなのだろう。それはもちろん、「大衆からの」ではなくて「自身の芸術的良心からの」プレッシャーである。

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Comments

どもです。図書館で捜索中です(^^;
子供は3年なので5月で引退しましたが、今年の取り組みが気になるようで「シベリウスかショスタコだったら参加したい」とか言っちゃってます(ファゴ不人気で継承者(2年)不在)
ところで、オーボエの庄司弟(敬称略)のご活躍をひょんなところで拝見いたしました。子供二人共椎名林檎のファンで息子などは下手なコピバンやってたりしたんだけど、以前買ったオーケストラ入れた大掛かりな記念ライヴのDVDに参加されてました。同窓会筋からの情報で確認してみたしだい。ちょっと鼻の穴膨らまして自慢してもた(笑)
庄司弟は某在京オーケストラで…?と思ったら全然違うんですね(^^;)(←情報古すぎ)。
庄司兄に似て来ましたね(笑)。
http://home.att.ne.jp/green/obshoji/pg34.html
言葉を失くす私(DVDではチラっとだったので←楽器で確認)

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