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2005/12/05 月

勝者の哀しみ

…選手の努力の積み重ねをたたえながらも「ただお互い、高いレベルで競い合った結果なら、歴史に残る名監督と喜びもするが、年々観客数が減る早明戦では困る。4年間、同じことを繰り返していると思う」。そして「すごく残念ですね」とも言った。…(nikkansports.com)

大学ラグビー「対抗戦」で、早稲田大学が明治大学をノートライに抑え、5年連続全勝優勝。上に引用したのは、昨日行われたその試合後の、監督・清宮克幸氏の弁である。

折しも、「早稲田ラグビー 再生プロジェクト(松瀬学)」という本を読んでいるのである。この本なまらおもしれー。

この隆盛期の前、早稲田大ラグビー部は低迷していた。対抗戦優勝はおろか、大学選手権にも進めなかったりした。
その低迷期に乞われて監督に就任したのが清宮氏。
早大の復権だけでなく、ラグビーの振興を期しての船出だった。
賛否はありつつ、旧弊な伝統は廃し(いいものはもちろん残し)、科学的な戦術とトレーニングを導入し、施設を更新し、スポーツメーカーとパートナーシップを結んだ。

そして迎えたこの絶頂。
しかしインタビューの壇上で出た言葉は「残念」なのである…。
勝負、その割り切れぬもの。
だからスポーツは面白いんだよね。

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