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2003/07/27 日

山歩きの自然学

山歩きの自然学―日本の山50座の謎を解く
山歩きの自然学 -日本の山50座の謎を解く (小泉武栄) 山と渓谷社

昔子供だった頃、夕張の実家の裏で、よく崖から飛び降りて遊んだっけ。
…と言うとなんか荒唐無稽のようだが、岩がボロボロに崩れて堆積してほどよいクッションになっていたため、別にケガとかもしなかったのである。

以来、何となく崖というのはそれが当たり前のようなイメージだったが、どうもそれは蛇紋岩の露頭というもので、結構ありふれてはいないものらしい。夕張岳が特異な高山植物が多いことで有名なのも、この地質に植生が影響を受けているからだというのである。

そんな話を始め、地質、植生、氷河時代以来の大自然の歴史から、高山植物の分布の不思議、妙な地形といった日本の山約50座の「謎」を解き明かす。なにぶんシロートゆえピンと来ない部分も少なくないのだが、グっと登山の興味を深めてくれる本である。

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