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2006/07/04 火

遠き山

あーやれやれ。
ようーやく書けます。アポイ岳(810.6m)登行の記。
(以下長文)
7/1(土)。
例によって車中泊(とゆーか焼き物)の調達をしながら現地へと向かいます。
途中、鵡川の国道沿いにある「めぐみ水産」前でイキオイよく回転しているイカやほっけ、ハタハタなど一夜干し系の中からイカとタコをゲット。イカは大振りなのが300~400円程度ですが、タコは小さめの足だけでも700~800円と結構値が張りますね。

因縁の(笑)クルマを受け取り、iPodは聴けないけど快調に走ります。
16:30頃、現地到着。先週は到着後19:00過ぎまで身動きが取れなかったわけですが、今回は速攻!で温泉(アポイ山荘)へ。

上がった後は、まだ明るいうちから炭火をおこして宴会です。いやーー、気持ちいい!
野趣とゆーことで、タコの足一本にかぶりつきますが、ちょっと歯が立たない。顎が疲れます。お味ももうひとつ。値段も高いし、イカタコ対決はイカの圧勝ということで決着がつきました。

キャンプ場(アポイ岳登山口野営場)は、先週よりさらに人が少なく、静かです。
時々雲がかかりますが、満点の星空も美しかったのでした。

*
7/2(日)。
朝からピーカン。
「浦河方面は涼しめ」との頭で来たのですが、気温もだいぶ上がっています。
8:20、登山口にある名簿に記帳して、登行開始です。

いやーしかし、車中泊が体にキいているのか、暑さのせいか、昨夜軽くゲリピーを起こしたせいか、体が重い…。なかなかペースが上がりません。
結局この不調な感じは、下山まで続きました。久々にキツかった…。

ま、そうは言っても山歩きは楽しい。アポイ名物?の熊よけの鐘を鳴らし(かなり大きな音が出るので一度だけね(^^;))、歩を進めます。

アポイ岳は、珍しい橄欖岩の露頭があったり、太平洋からの寒風や霧にさらされがちということで、植生が特異なことで知られています。
登り始めからトドマツやダケカンバの森の中って感じで、確かに他の山とは雰囲気が違います。
人気の山ということで、登山道もかなり整備されています。平らな道・砂利道・階段など整備され過ぎの道は、登山靴では歩きにくいんですが…贅沢ですね(^^;)。

七合目を過ぎる辺りから、目当ての花々が現れて来ます。
シーズンを通してさまざまな花が見られると聞いていたのですが、やや谷間の時期らしく、「散見できる」くらいの感じです。(人が思ったより少なめなのも、ピークシーズンではないからでしょうか)
それでも、キンロバイの丸っこいかわいい花を始め、多くの花を見ることができました。

意外に早く11:00頃にはピークを踏みました。
写真は、八合目に当たる「馬の背」からピークを見たところ。

まだ早いので、昼飯は少し降りてからとることにしました。
ピークからは登って来た道ではなく、南の幌満お花畑方面へ降ります。

ハイマツやツツジの繁る狭い道を下って行くと、なるほど木の生えていない一面がありますが、花はエゾルリムラサキ?などが心細そうに咲いているくらいでした。
かわりに目につくのは、何と言っても写真の「盗掘監視カメラ」です。

ヒダカソウなど貴重な高山植物の群落がここにはあったそうなのですが、盗掘によってほとんど絶滅状態なのだという。
盗掘して売るのか、自分で楽しもうとするのか知りませんが、環境が変わって花が咲けるとも思えない。「自分さえよければ」という人間がいる証明のようで、とても醜く悲しい風景でした。

すごい野趣あふれるトラバースラインを伝って、馬の背へ戻り、昼飯タイムとします。
今日の昼飯は、アルファ化米の炊き込みご飯です。結構いけるんですよね、これ。
山行でお湯を沸かすのは久々なので(いや、日帰りでは初めてかな?)、それまた楽しです。

ゆっくり昼飯を食ってから、下りは着々。約1時間で、登山口に帰還しました。
総行程は約5時間40分。なかなか充実感いっぱいでした。

*
帰路も長いので、また温泉にザブっと浸かり、コーラを一気飲み。(大汗かいた後って、コーラが旨いんですよね)
再び、車中の人となりました。

途中、また鵡川でクルマを止めて腹ごしらえ。
国道沿いの「大みや」という蕎麦屋がけっこうイケるんです。中でもししゃも蕎麦は、京都のにしん蕎麦を彷彿とさせる、しかしししゃもの甘露煮がしっかりと存在を主張するナイスな味わい。あと、サイドメニューの「小盛り天丼」もいい感じなんですよ。

そうこうしながら、20:00頃無事帰着しました。
くたびれた。でもいい山行でした。

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Comments

にしん蕎麦じゃなく、ししゃも蕎麦ですか、しかも甘露煮。美味そう。
わたしらは明日、鏡沼に行く予定です。
羊蹄山の京極側はまだ雪が残ってます。
あ、鏡沼はおととし行ったよ。
静かでいいトコロだったー。

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