<< プレゼンス物(書き直し) | main | 整体 >>

2007/05/18 金

今さらながら…

ウイニー―情報流出との闘い (宝島社新書)
ショーバイ柄ある程度知ってるつもりではあったけど、いっぺんまとまったものを読んでみようと思い。

Winnyって、感染や流出もコワいけど、(Winnyに限らず)「一度ネットに放流したものは永遠にループし続ける」というコサさを教えてくれますね。
「取り返しがつかない」というのは、本能的にものすごくコワいっす。

次に思うのは、著作権侵害の一件。
時間さえかければ、およそ手に入らないデジタルデータはないと言っても過言ではないWinny。「被害相当額」は100億円とも言われています。

でも。

いつだったか音楽雑誌で(ソースはロスト、音楽録音雑誌か楽器雑誌だったかも)、現代ピアニストの最高峰・高橋悠治氏が「音楽ビジネスは儲けすぎ。自分一代が食えるだけの稼ぎでいい」という意味のことを言っていました。(いいこと言うなぁ)

いま、著作権の付加価値は異常に高すぎるのではないか。

侵害そのものはもちろん許容されるべきではありませんが、それはそれとして、ネット時代に著作権ビジネスが成り立たなくなりつつある事実はあるでしょう。ひょっとしたら、これは正常進化の一局面かも知れない。
何はともあれ、著作権囲い込み型のモデルにしがみついていると、ジリ貧だけが待っているような気はします。

ところで、こういう本って誰が読むのかな。
セキュリティに対してセンシティブな人も、ウカツな人も、こういう本は手にしないんではないか。

読むとわかりやすい、いい本ですが。


ウイニー―情報流出との闘い」 (湯浅顕人) 宝島社新書


*
そうそう、Winny関連のサイトでは、何と言ってもこれが面白いというか興味深いです。
こんなソフトをわずか数日で組み立ててしまう才能って一体…。

Trackback URL


Comments

あー、よくわかります。
音楽の著作権ではないですが、裏原系ブランドTシャツが1枚6000円〜12000円でバカ売れ。
儲けすぎですよ、たかがTシャツで。
本物が高すぎるからコピーでも安けりゃいいって人が出てくるんですよ。本当にコピー商品を撲滅させたいなら、正規店でも2000円くらいで売ればいいんですよ。それならみんな本物を正規店で買いますよ。儲けすぎてる人を見ると、邪魔をする人間が出てくるのは当然ですよねー。
でも法に触れる方法はダメですけどね。笑
そうそう。
不正抑止のキモは、コスト効率のバランスを崩すことだ!ってね。

Comment form