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2008/05/10 土

無意根山の冒険

まーたやっちゃいました。
なにしろ、上はまだ一面銀世界だったもんで…(^^;)。
無意根山(1,464m)、豊羽鉱山コースです。

登山口からカタクリが見られます。しかもこの日は気温が1℃(ソフトシェルを持参してヨカッタ…)。
そんな調子ですから、小1時間も歩かないうちに雪渓が現れます。

千尺高地など、積雪量の多いところはどこでもかしこでも歩けます。雪もよく締まっていて、雪上歩きがこんなに愉快とは知らなかった、ってな感じ。



ダケカンバの枝が凍り、まるで花が咲いたよう。
実にうっとりする光景です。

しかし好事魔多しとはこのことか。
先行者の靴跡をたどりつつ調子こいて歩いていると、いつしか藪が濃くなり、ハイマツに行く手を阻まれてしまいました。山頂近くは風が強いからもともと積雪が薄かったんでしょうねぇ…ウカツでした。

雪渓が残っている方向を目指してあっち、いやこっちと行きつ戻りつしていますと、あちゃー、道を失ってしまいました。
「またもや死の彷徨」
「GPSにルートを落として来ないとはなにごとか」
となじられつつ(^^;)、現在地と地形図、前回の記憶などを頼りに藪をこぎ、なんとか登山道に合流。30分ほどロスしましたかな。
図は、その彷徨のようすです。(登りが赤)
雪渓に誘われるまま、尾根の反対側まで行っちゃってますなー。ははは。



まあ、なんとか事なきを得、山頂に到達しました。
このときすでに14:30。お日様が照って風がなかったからまだよかったけど、オニギリ持つ手はかじかんでいました。

*
さて、このルートは冬にも来ようと思っていた場所。来ないまま終わってしまいましたが、来シーズンはゼヒと思っています。ま、下見がてらってとこですね。(でも滑るのなら無意根まで行かずとも、千尺から761方向へ降りるのが面白そうです)

ガイドブックタイムは5時間半程度となっていますが、雪渓歩きでコースロスなどもあったんでしょう、総行程はなんと7時間半もかかってしまいました。こりゃ夕張岳なみ。
山行2回目でこれですから、ちょっと膝にも来てしまいました。いろいろ準備不足を反省。

*
ところで登山口に当たる豊羽鉱山ですが、Wikipediaに説明がありました。2006年に閉山されたが、インジウムなど半導体に使われる金属が採掘されていたらしい。資源がまったく枯渇したわけではないが、「発破に使用するダイナマイトが岩盤の高温に耐えられず、現在の採掘技術では事業継続が不可能」という説明はなんかカッコいい(?)ですな。

住宅跡やスキー場のリフト跡(写真)が廃墟となって残っている半面、事務所に出入りする人があったり、重機やトラックが停まっていたりと、まだ人の気配は残っている。
なんとなく夕張の空気と似ていると感じました。

*
過去の無意根山
2004/8/12

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Comments

「ダイナマイトが岩盤の高温に耐えられず」???
これは、岩盤が熱いのか?
ひょっとして
「岩盤はダイナマイトの高温に耐えられず」か?
よくわからんです.
岩盤(地熱)が高温だと、ダイナマイトが爆発してしまうの意だと思います。
定山渓だもんね。
「高熱隧道」という、黒部ダム建設のためのトンネル掘削の(だったかな?(^^;))小説に、そのへんの描写が出てきます。
http://www.amazon.co.jp/%E9%AB%98%E7%86%B1%E9%9A%A7%E9%81%93-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%90%89%E6%9D%91-%E6%98%AD/dp/4101117039/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1211155033&sr=1-1

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